フランス国際関係論

概要

この授業では,フランスを中心に据えた国際政治の見方について学びます。フランスが理想とする国家像とは,その現実の展開とは,理想と現実のはざまでフランスに課されてきた試練は何か,といった問いを考えていきます。特に,「国際安全保障」問題(=戦争と平和の問題)に関するフランス外交を重点的に扱います。 授業の全体を通して,覇権国アメリカと付かず離れずの位置関係を維持するフランス外交に企図された”もう一つの国際政治のあり方”を考察する能力の獲得を目指します。

目標

(１)フランス外交に関する基礎知識を獲得すること。 (２)国際政治をフランスの視点から読み直して考察する応用力をつけること。 (３)フランス外交の特徴とその理由を国際関係論や地域研究の観点から論理的に記述・発表したり,また,見解の別れる問題についてディスカッションを行うことができるようになること。

授業外の学習

春学期の授業期間中,授業外で行う課題を出します。

所要時間: １９０分(予習として,参考文献の講読に６０分,テーマに関する調査に６０分,授業後は講義内容や議論をもとに復習を７０分行うこと。)