フランス美術史特論

外国語学部

FFS70700

コース情報

担当教員: 船岡 美穂子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金2

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

小テスト等

10%

詳細情報

概要

西洋美術史学の歴史,すなわち学問としての西洋美術史の主要な方法論と歴史を学ぶ。美術作品を鑑賞し,作品を理解し評価するために,言葉で記述しようとする試みは,早くも古代以来さまざまに行われてきた。大学に美術史講座が設けられ,学問の制度としても美術史学が確立したのは19世紀半ばのことであった。その後も多様な方法論が試みられながら現代まで発展してきた。 本講義では,美術史学の発展に大きな役割を果たした主要な研究者とその方法論を取り上げ,スライド画像を多数用いて,具体的な美術作品とその考察を通じて紹介する。フランス美術も含めた美術史の通史の把握も念頭に置きながら,各時代の文化的・社会的背景も論じる。

目標

・フランス美術史を含む,西洋美術史の展開にかんする基礎知識を修得する。 ・学問としての西洋美術史の歴史と主要な方法論を学び,先人たちがどのように美術作品を鑑賞し,評価し,研究してきたのかを知ることを通じて,作品をより深く分析・考察ができるようになる。 ・広い視野から西洋の歴史や文化に対する理解を深め,得られた知識や方法論を作品鑑賞や研究活動に生かせるようになることを目指す。

授業外の学習

・予習は,通史的な西洋美術の概説書(参考書に挙げた概説書をはじめ,概略的なもので良い)を読み,西洋美術史の概要を理解しておくこと。また,各回で扱う事柄を参考書等で調べておくこと。1時間程度が期待される。 ・復習は,講義内で配布した資料を読み直し,自分でとった講義ノートを整理するとともに,キーワードを理解し,主要な美術史の理論と方の特徴を理解すること。2~3時間程度が望ましい。 ・関心のある事項は,インターネットや,入手可能な参考書や事典,画集等で自主的に調べるようにすること。1時間程度が期待される。 ・美術に関心を持ち,インターネット等で海外の美術館について調べたり,美術作品を鑑賞したりすること。 ・美術館や博物館に足を運び,実物の美術作品を鑑賞することを推奨する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況等により各テーマの回数は変更することがありうる。 ガイダンス/西洋美術史序説① 美術史学とは何か
  2. 西洋美術史序説② 西洋美術史の流れと時代区分
  3. 美術作品を語る古代の記述
  4. 画家列伝としての美術史
  5. —18世紀の美術理論① 美術アカデミー
  6. —18世紀の美術理論② 展覧会と美術批評
  7. 近代美術史学のはじまり
  8. 様式研究① ヴィンケルマン
  9. 様式研究② リーグルとヴェルフリン
  10. 図像学(イコノグラフィー)と図像解釈学(イコノロジー)①マール
  11. 図像学(イコノグラフィー)と図像解釈学(イコノロジー)②ヴァールブルク
  12. 図像学(イコノグラフィー)と図像解釈学(イコノロジー)③パノフスキー
  13. 文化史・思想史としての美術史
  14. 「新しい美術史」の展開

教科書

特に指定せず,講義中に資料等を配布する。

    参考書

    • 西洋美術の歴史

      著者: H. W. ジャンソンほか著,木村重信,藤田治彦訳

      出版社: 創元社,2001年

    • 芸術学ハンドブック

      著者: 神林恒道,潮江宏三,島本浣編

      出版社: 勁草書房,1989年

    • 芸術論の歴史

      著者: ウード・クルタ―マン著,神林恒道,太田喬夫訳

      出版社: 勁草書房,1993年

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