フランス語圏研究B(政治と宗教)

外国語学部 - フランス語学科

FFS10500

コース情報

担当教員: SERVERIN Simon

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木4

形式: 対面授業

レベル: 100

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

15%

授業参加

15%

リアクションペーパー

20%

授業内期末試験

授業期間中

50%

詳細情報

概要

複数の宗教の共存を目指し,西洋が提供したモデルは主に二つ存在する。一つはアングロ・サクソン諸国が開発したリベラルデモクラシーの「多文化主義」とフランスに生まれた共和主義における「統合」が挙げられる。高齢化に直面している日本に存在するさまざまな課題を解決するためには,これら両モデルを検討する必要がある。本授業では,フランス式の共和主義が生んだ「共存」の理想と実践的な実行を問い直す。利点と罠を両方照らしながら,その特徴と歴史的背景を検討する。特に,その共存の鍵として考えれた「ライシテ」という概念に注目し,フランスにおける宗教共存という問題意識を提起する。

目標

①フランス共和主義の思想史を学んだうえで,②現代フランスにおける宗教の共存に関する話題を理解し,議論する中で,③「ライシテ」を手掛かりに,日本において必要な「共存モデル」を検討する。

授業外の学習

-moodleのquiz→30分。 -レッスンの復習→60分。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. 宗教社会学入門-宗教と政治の関係について
  2. ローマの宗教→ユダヤ教の誕生と現在
  3. フランスでのユダヤ教の現在
  4. 中世時代から革命までのフランスにおけるライシテ
  5. 現在フランスにおけるキリスト教
  6. 世紀フランスにおけるライシテ
  7. フランスの非民史とイスラム
  8. Projection du film: Mais qu'est-ce qu'on a fait au bon dieu ?
  9. 世界中のライシテ
  10. 現代フランスにおけるライシテ
  11. 現在社会のけるフランス風ライシテの設定 2 文化
  12. フランス風ライシテの危機1 他文化主義との対立
  13. フランス風ライシテの危機2 共和主義の保守性
  14. まとめと試験

教科書

テキストは授業中に配布します.参照すべき参考文献も授業中に指示します.

    参考書

    • フランスにおける脱宗教性(ライシテ)の歴史

      著者: ジャン・ボベロ

      出版社: 白水社,2009年

    • ライシテから読む現代フランスーー政治と宗教のいま

      著者: 伊達聖伸

      出版社: 岩波新書,2018年

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