カナダの宗教
外国語学部
FES79400
コース情報
担当教員: 伊達 聖伸
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
20%
リアクションペーパー
50%
レポート
20%
詳細情報
概要
カナダにおける宗教の特質を,おもに宗教社会学の手法を用いて,政治や社会との関係から把握する。米国や欧州と比べたときのカナダの特質,英系カナダとフランス語圏であるケベック州の違いに注意を向け,特にケベックにおける「静かな革命」前後から現代に至る時代の宗教性の変貌について考察を深める。
目標
カナダ・ケベックにおける宗教の社会的位置づけについて基本的な理解を得る。比較の視点を養う。論文などのテキストを読み,論点を的確にまとめられるようにする。
授業外の学習
授業では説明しきれない点について,補助教材を配布したり,参考文献を提示したりする。適宜授業時間外の学習が必要である。
所要時間: 授業1 回あたり190 分以上
スケジュール
- オリエンテーション
- カナダの宗教と宗教社会学的アプローチ
- カナダ宗教史概観:二元性から多元性へ
- ケベック州の独自性
- 「静かな革命」と宗教(１)歴史叙述の変化
- 「静かな革命」と宗教(２)宗教とナショナリズム
- 「静かな革命」と宗教(３)宗教と言語
- フェルナン・デュモンとチャールズ・テイラー
- 多文化主義と間文化主義
- 教育と宗教:倫理・宗教文化教育
- 世俗社会のなかの宗教学と神学
- 法廷のなかの宗教(１)宗教の自由は可能か
- 法廷のなかの宗教(２)平等な宗教の自由を求めて
- 世俗主義とライシテ
教科書
授業中に指示します。
参考書
もうひとつのライシテーーケベックにおける間文化主義と宗教的なものの行方
著者: 伊達聖伸
出版社: 岩波書店,2024年
The Sociology of Religion: A Canadian Perspective
著者: Lorne L. Dawson & Joel Thiessen
出版社: Oxford University Press Canada, 2014.
The Church in Quebec
著者: Gregory Baum
出版社: Ottawa, Novalis, 1991.