イギリス文化史概論
外国語学部
FES78500
コース情報
担当教員: 小川 公代
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
100%
その他
この科目は,リアぺ(100%)のみで評価されます。
100%
詳細情報
概要
本講義は,ヨーロッパとイギリスとの関係を探りながら,歴史・文化的に構築されてきた「アイデンティティ」の問題を探る。”Brexit”によって照らし出されたイギリス人の国民意識をより深く理解するために,17世紀以降の政治的・宗教的・美学的・科学的言説を探究し,学際的な視点から論じていく講義である。とりわけ,移民と宗教をめぐる分断の問題,18世紀啓蒙思想,科学・美学言説などヨーロッパとの連続性において考える問題は重要である。「近代」とは何かを考える上で支柱となる階級とジェンダーについても取り上げる。
目標
ヨーロッパ研究のコア科目として,イギリスについて歴史的・文化的知見をえるだけでなく,ヨーロッパとイギリスを考える上で,「文化の固有性」とは何かを探ることも目標とする。
授業外の学習
リアぺの提出は授業後にムードル上でお願いします。
所要時間: 190分(190minutes)
スケジュール
- イントロダクション
- イギリス人のアイデンティティ
- 政治と宗教1:英連邦と移民政策 リアぺ(1)
- 政治と宗教2: LGBT と宗教(国教会とカトリック)
- 政治と宗教3:ジョージ・オーウェルの『1984年』ーなぜ今読まれるべきか? リアぺ(2)
- 社会と文化1:イギリスにおけるジェンダーの問題(19世紀の女性たち) リアぺ(3)
- 社会と文化2:ヴァージニア・ウルフと病『病気になるということ』(自立と依存の問題)
- 社会と文化3:パンデミックとケア(ケア・コレクティブ著『ケア宣言』) リアぺ(4)
- イギリスの遺産:日本の近代化―明治・大正時代の女性たち リアぺ(5)
- 思想と科学1:『百科全書』から『フランケンシュタイン』まで
- 思想と科学2:博物学・天文学・科学 リアぺ(6)
- 芸術と文学1:感受性文学とオースティン
- 芸術と文学2:イギリスの自然観と環境意識 リアぺ(7)
- 総括
教科書
必要な資料はムードルにアップロードされます。
参考書
書籍情報はありません。