難民とアメリカB

外国語学部

FES71900

コース情報

担当教員: 佐原 彩子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

授業内期末試験

授業期間中

50%

小テスト等

40%

詳細情報

概要

本講義では難民を通してアメリカ社会を考察します。とくに,難民とアメリカの関わりを通して,歴史的・社会的・政治的問題を学びます。難民を取り巻く状況についても理解を深めます。また,難民がいかに人種やジェンダー概念を通して他者化されてきたかを批判的に検討します。そのため,難民がどのように表象されてきたかについても学びます。最後に,アメリカと難民の関わりについて学んだことから,日本と難民についても考えます。

目標

本講義を通して学生は下記のことができるようになることが目標です。 1. アメリカ社会を歴史的に理解し説明することができる 2. 難民という存在がどのようにアメリカ社会を反映してきたのか比較することができる 3. 現在の難民問題を歴史的に説明することができる

授業外の学習

授業のシラバスに従って予習し,授業の内容を受けて復習します。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション
  2. 映画「ドーナツキング」
  3. 難民は「遅れた人々」か?:モン族とアメリカ文化
  4. 「経済移民」の創出:米墨国境問題
  5. 「移民」キャラバン?:アメリカの中米介入と難民政策
  6. 書類不備移民の選別化:Dreamersと「犯罪者」化
  7. 映画「13th」:監獄社会アメリカを考える
  8. 難民と強制送還問題
  9. 「難民=テロリスト」像の創出:難民政策の安全保障政策化
  10. 「ムスリム禁止令」の衝撃:トランプ政権と難民排斥
  11. サンクチュアリー運動の可能性
  12. 政治問題化する難民・移民問題
  13. グローバル化する難民排斥とアメリカ
  14. まとめと授業内期末試験

教科書

特に指定しません。

    参考書

    阿部珠理『メイキング・オブ・アメリカ−−格差社会アメリカの誕生』彩流社,2016年 大津留(北川)智恵子『アメリカが生む/受け入れる難民』関西大学出版部,2016年 兼子歩,貴堂嘉之編『「ヘイト」の時代のアメリカ史』彩流社,2017年 滝澤三郎,山田満編著『難民を知るための基礎知識−−政治と人権の葛藤を越えて』明石書店,2017年 南川文里『アメリカ多文化社会論−−「多からなる一」の系譜と現在』法律文化社,2016年 渡辺靖編『現代アメリカ−−日米比較のなかで読む』新曜社,2014年 ・その他の文献については適宜授業で紹介します

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