北米風土論*

外国語学部

FES70100

コース情報

担当教員: 生井 英考

単位数: 4

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金1, 金2

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

0%

授業参加

25%

リアクションペーパー

25%

レポート

30%

その他

出席状況を割合を示していませんが,これは「出席は当然の前提ゆえに数値化できない」の意味です。また履修生によるクラスでの発表も大きな割合を占めますが,この一覧には項目がありませんので,「その他」「クラスへの参加」と「レポート」にそれぞれ組み入れてあります。 評価は客観基準による加点方式でおこないます。「欠席なし,リアぺに感想,レポート提出,発表にbackbencherとして分担参加」はミニマムの合格達成点です。

20%

詳細情報

概要

この科目はもともと「アメリカのポピュラーカルチャー」について考える授業として,英語学科の依頼により構想されました。しかし「ポピュラーカルチャーについての大学の授業」は,しばしば,「時代遅れ」(too historical)か「オタクっぽすぎる」(too trivial)か「難解をきどっている」(too culturalist)になりがちです。 しかし現今のポピュラーカルチャーのきわだった特徴は,かつてなら商業化された無害な娯楽とみなされたものから日常の社会的なコミュニケーションやアソシエーションにまでいたる多くが極度に「政治化」(politicize)され,いわゆる「社会的分断」の一部を成していることです。対テロ戦争や監視社会,多文化主義,インターネットの影響,サブカルチャーとしての陰謀論や右派運動の関わりなどなど21世紀の事情が複雑にからんでいます。 この状況を反映するのが今年のアメリカ大統領選挙です。単にテイラー・スウィフトがこんなツイートをした,といった個別の話題にとどまらず,選挙戦自体が壮大な大衆文化になっているのは知ってのとおりでしょう。 授業は2限続きの長丁場ですので,その利点を活用し,対象の観察や方法論の習得などをしっかりおこなった上で,履修生による発表や討論の機会を多数設けます。発表はグループによるものを原則とし,全員が参加。グループ発表は集団内部で作業の偏りが生まれがちですが,プレゼンテーションはバンド演奏と同じなのでアンサンブルも評価の対象となります。 前例のない様相を呈することになった大統領選挙に伴走しながら,マッカーシーイズム以来といわれる現在の危機的状況のなりたちの歴史的な検討をとおして,未来をになう世代のための知見を全員で獲得したいと考えます。なお,各回の構成等は今後の情勢しだいで変更する可能性があります。

目標

(1) 現代アメリカの政治的分極化と社会的分断の様相を歴史的に概観し,今年のアメリカ大統領選についての具体的な理解を深める。 (2) 上記をとおしてアメリカの社会・文化事象の独自性と普遍性を議論する。

授業外の学習

指定する文献の精読,いくつかの映画その他の動画教材の視聴。 グループ発表のための事前の調査や発表の準備(特に発表前にはリハーサルをおこなってください)。

所要時間: 190minutes

スケジュール

  1. 序論:授業内容の紹介と概要
  2. 運営方式についてのうちあわせ
  3. 分断の時代のアメリカ(1):問題設定
  4. 同上
  5. 分断の時代のアメリカ(2):大統領選挙にいたるまで・その1
  6. 同上
  7. 分断の時代のアメリカ(3):大統領選挙にいたるまで・その2
  8. 同上
  9. 分断の時代のアメリカ(4):大統領選挙にいたるまで・その3
  10. 同上
  11. 大統領選挙をふりかえる・その1
  12. 同上
  13. 大統領選挙をふりかえる・その2
  14. 同上
  15. 今回選挙の総括に向けて・グループ作業
  16. 同上
  17. 今回選挙の総括に向けて・グループ作業
  18. 同上
  19. 今回選挙の総括に向けて・グループ作業
  20. 同上
  21. 今回選挙の総括に向けて・グループ作業
  22. 同上
  23. 今回選挙の総括に向けて・グループ作業
  24. 同上
  25. 最終発表
  26. 同上
  27. まとめと総括
  28. 同上

教科書

教科書は定めません。講義にはハンドアウトを用意します。参考文献はそのつど指示します。

    参考書

    書籍情報はありません。

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