通訳入門B-1
外国語学部
FES68500
コース情報
担当教員: 国井 信一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
授業参加
レポート
授業内期末試験
授業期間中
小テスト等
その他
前の週のクラスで使ったテキストのシャドーイングと同時通訳の小テスト。通訳の期末テストとその通訳のパフォーマンスを分析したレポート。クラスでは学ぼうという受講者の意識が相乗効果を生みますので,遅刻せずに集まることが大切のようですのでよろしくお願いします。また,今までの受講生を見ていて,2回休むとクラスについてこられなくなるようです。欠席したとしても1回で留めてくださることをお願いします。もちろん,特殊事情は例外ですので,いつでもご相談ください。期末テストのレポート未提出は単位は不可になる可能性がありますので,ご注意ください。初めの5回は方法論を学ぶ重要な内容なので,この5回は必ず出席してください。 学期末試験の実施日「クラスの最終日」に行います。
詳細情報
概要
「英語の聞き取り,だいたい分かれば問題ない」という形で今まで英語を取り組んできた方々が,さらに一歩進んで,「英語を正確に聞き取り/理解する」通訳レベルの英語力に飛躍するための練習方法を紹介し,それを実体験できるクラスです。 具体的には,もし,皆さんが次のような壁に突き当たっている場合:「英語の音が単語として聞き取れない」,「話された英語の構文が正確に見抜けない」,「聞き取れた単語で推測した当てずっぽうで実は理解していて,本当にはニュアンスまで意味を掴めていないかもしれない」,「長い文になると意味を忘れてしまう」,「訳をしようとしても日本語がでてこない」,「英文を最後まで聞かないと訳し始められない」,このような悩みを解決するのがこのコースです。 これは,英語を日本語に通訳す時の悩みでもあるので,上記の問題を解決するための練習方法を体系的に紹介して,実践訓練することで今までの英語の壁,通訳の壁がブレークスルーできます。また,この練習をつづけてゆくと,クラスの後半になると逐次通訳だけでなく,同時通訳までができるようになります。将来,通訳者の仕事を視野にいれている人はもちろんのこと,英語を武器として社会で活躍したい人にも大いに役立つ内容です,実践練習・指導がクラスの80%を占めますが,通訳するトピックの背景知識なども分かりやすく解説します。 本コースの目的・考え方・それにしたがって受講生のやるべきことなど,コースで成果を上げるために必要な事項・教材の購入方法,必ずすべき事前準備などこのコースで成果を出すために必要な事柄を詳しく説明を初回の授業で行いますので,必ず出席してください。 自分の通訳を録音して聞くいて分析する作業もほぼ毎回行いますので,自分のした通訳を録音して聞くための録音機器(携帯,ICレコーダー)等もご用意ください。
目標
1.理解しているトピックならば,逐次通訳・同時通訳ができるようになる 2.通訳レベルに求められる「英語を正確に聞き取り/理解する」ための訓練方法が身につく 3.社会人として通用する「英語を正確に聞き取り/理解する」力が身につく 4.英語力強化の方法論を知るだけではなく,その継続学習力が身につく
授業外の学習
前の週に学習した範囲(2分~3分程度)につき,必ず次のことを復習する 1.文頭から意味を理解するための英文テキストの構文・意味順分析と 正確な構文で英語に戻す練習 2.100%正確なシャドーイング 3.文頭から意味を分かりやすく同時通訳で訳出する
所要時間: 3時間10分
スケジュール
- Week1 半年の講義概要の紹介 ①逐次通訳とは何か ②英語を文頭から意味の「かたまり」ごとに意味の掴み方 ③構文を追った聞き取り方 ④文のメッセージを正確につかんで日本語に訳すための練習法 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」:パラグラフ1-2 通訳のトピック:「アメリカ人の転職と日本の長期安定雇用」
- Week 2 英語から日本語へ逐次通訳 通訳の基礎練習ツールの紹介 ①シャドーイング ②意味を正確に理解する:長い文の構造をきちんと追った聞き取り方の訓練 ③「意味のかたまり」単位で立体的に文の構造を意識しながら 文頭からつかむ練習方法 ④同時通訳力にもつながる「シャドーイング」の練習法 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム入門編」:パラグラフ2
- Week 3 英語の聞き取りと訳出の基礎練習: ①一文単位の構文を追った聞き取り ②シャドーイング 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」:パラグラフ2-3 通訳のトピック:「アメリカ人の転職の容易さの理由」
- Week 4 英語の聞き取りと訳出の基礎練習: ①一文単位の構文を追った聞き取り ②シャドーイング 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」:パラグラフ3-4 通訳のトピック:「日本企業で転職が少なり理由」
- Week 5 英語の聞き取り応用と通訳練習: ①同時通訳とは,そのやり方と実践練習 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」:パラグラフ5-6 通訳のトピック:「社員を定着させる経営の方法」
- Week 6 英語の聞き取りの応用と通訳練習: ①逐次通訳のノートテーキング ②同時通訳 ③シャドーイング 使用教材「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」:パラグラフ7-8 通訳のトピック:「ダイバーシティーと経営への応用」
- Week 7 パラグラフ単位の逐次・同時通訳練習-ロジックパターン基本形の基礎 「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」 ①日本語と英語の論理展開の違い ②訳出する順番の工夫
- Week 8 パラグラフ単位の逐次・同時通訳練習-ロジックパターン基本形の応用1 「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」 ①ノートテーキング
- Week 9 パラグラフ単位の逐次・同時通訳練習-ロジックパターン挿入形の基礎 「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」 ①butの使い方と日本人学習者の誤解 ②譲歩を伴ったスピーチの見抜き方 ③訳出の工夫によるスピーカーの意図をクリアーに出す方法
- Week 10 パラグラフ単位の逐次・同時通訳練習 -ロジックパターンフィードバック形の基礎 「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」 ①「相手に改善を求める時の話の組み立て方」を理解した上での訳出方法 ② butが使われない特殊な展開を見抜いたうえで,分かりやすく訳す ③相手に耳の痛いことを言う時に使われる婉曲的英語表現に気づいて, 日本語でわかり訳す訳す方法
- Week 11 パラグラフ単位の逐次・同時通訳練習 -ロジックパターンィードバック形の応用1 「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」 ①総合的なフィードバックの実例を訳す実践練習
- Week 12 実戦練習1:エグゼクティブのインタビュー 自己紹介と経歴 ①パラグラフ単位での逐次通訳で通訳メモの上手な取り方
- Week 13 実戦練習2:エグゼクティブのインタビュー 日米のビジネス文化の違い ①背景の理解とメモをとりながら長い構文を正確に聞き取って訳す方法
- Week 14 期末テスト: Day1からDay13までに一緒に勉強したテキストの逐次と同時通訳が主な範囲
教科書
英語力をまずは強化するために,同時通訳用練習方法を応用しながら英語力強化のための練習ができる「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」(赤い表紙)(アルク)を利用します。 次に,実戦練習用の英語として「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」(ゴールドの表紙) を利用します。学内の書店かAmazonなどで購入できます。
「究極の英語学習法K/Hシステム基本編」-赤い表紙
著者: 国井信一/橋本敬子
出版社: アルク・2020
「究極の英語学習法K/Hシステム上級編」・ゴールドの表紙
著者: 国井信一・橋本敬子
出版社: アルク・2020
参考書
書籍情報はありません。