公会計
経済学部 - 経営学科
EMG60881
コース情報
担当教員: 若林 利明
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火6
形式: オンデマンド授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
レポート
40%
その他
4回程度簡単な課題を課す予定
60%
詳細情報
概要
この講義では,国や地方自治体などの政府と独立行政法人や公益法人などの非営利組織が報告主体となる会計の基礎を学びます。会計が必要なのは営利を目的とする企業だけではありません。 少子高齢化社会の到来などの社会経済情勢の変化に対応した機動的な財政運営を行うために,政府が保有する財産や行政サービスの費用対効果を明らかにする必要があります。政府会計はそのために有用です。また,独立行政法人のような行財政改革のために作られた組織や公益法人など営利を目的としない民間組織であっても保有する財産やサービスの費用対効果を明らかにする必要があります。非営利組織会計はそのために有用です。政府会計と非営利組織会計をまとめて「公会計」と呼んでいます。 簿記会計学入門程度の知識があることが望ましいですが,公務員,独立行政法人職員や公益法人職員志望者の履修も歓迎します。
目標
(1)日本の政府や身近な非営利組織の会計制度の概要を理解する (2)日本の政府や身近な非営利組織の財務諸表を分析できる
授業外の学習
30分~2時間の復習が期待される。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション
- 企業会計の復習
- 国の財務報告の現状
- 国の政策評価と会計検査制度
- 国の会計の改革①国の財務書類
- 国の会計の改革②省庁別財務書類
- 独立行政法人の会計
- 独立行政法人の財務分析
- 独立行政法人会計の論点
- 地方自治体の会計の現状
- 地方自治体の会計の改革
- 公益法人の会計
- 公益法人の分析
- 総まとめ
教科書
下記のテキストを使用する。
公会計テキスト
著者: 黒木淳編著
出版社: 中央経済社・2019
参考書
その他は別途指示する。
政府公会計の理論と実務
著者: 東信男
出版社: 白桃書房・2016
入門公会計の仕組み
著者: 馬場英朗・大川裕介・林信一
出版社: 中央経済社.2016
会計検査院の検査制度
著者: 東信夫
出版社: 中央経済社・2011