流通論
経済学部 - 経営学科
EMG59331
コース情報
担当教員: 中 麻弥美
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月2
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
20%
定期試験
定期試験期間中
60%
小テスト等
20%
その他
※小テストは講義時間内に実施し,開講期間中に3回程度を予定。
0%
詳細情報
概要
流通とは「生産者から消費者へ商品を移転させる活動および現象」を指す。したがって,流通の研究は,生産者,消費者,商品,移転などを定義しつつ,生産から消費に至るプロセスを解明していく。本講義もこの解明を目的とするが,特に次の点を意識した授業を行なう。グローバル化,情報化などによって流通は大きく変わりつつある。とりわけ流通外資の参入,ネット店舗の抬頭は日本の流通を大きく変えつつある。本講義では,第1に,流通はどう変わってきたか,それはどんな理論で説明できるのか,ということを主として明らかにする。第2に,情報化やグローバル化について学んでいく。
目標
流通に関する基礎知識を習得する。さらに,流通の過去・現在・未来といった歴史的変化を踏まえて,流通が社会に与える影響,及び我々の生活に重要な役割を担っているかを理解する。これらの学習を通じて,生活者としての知識を深めていくことを目標とする。
授業外の学習
予習としては,シラバスの講義内容にそった教科書(テキストとして指定した本)の該当ページを読んでおくことが望まれる。また,開講期間中に出席とともに小テストを行なうので,復習として教科書や授業中で活用したスライドを参照し,流通の専門用語や理論を覚えることが必要となる。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション 講義概要と評価,小テスト,定期試験について詳細に説明する。 ※授業の進捗によっては以下の内容が前後する場合もある。
- 流通の意味・意義 流通は社会的にどんな貢献をしているのか。また,それは社会のどんな要因によって変化するのか。
- 流通の機能と機関 流通の機能と流通機関がどのような活動を行なっているかを明らかにする。
- 流通の歴史的変化 現在に至るまで流通はどう変化してきたか,また,それはどんな要因によるのかを明らかにする。
- 消費者の購買行動と流通システム 消費者の購買行動と流通システムとの関係について明らかにする。
- 小売の理論 小売に関する重要な理論をレビューし,その説明力について検討する。
- 卸売の理論 卸売に関する重要な理論をレビューし,その説明力について検討する。
- チェーンオペレーションの理論 ケースを利用して,チェーンオペレーションに関する重要な理論をレビューする。
- 農水産物流通の仕組み 農水産物流通の仕組みがどのように変化してきたか,また,それはどんな要因によるものなのかを明らかにする。農水産物ビジネスについても説明を加える。
- 物流とロジスティクス 物流とロジスティクスの違いを明らかにし,現状の課題を検討する。
- まちづくりと流通政策 少子高齢化と人口減少を踏まえ,流通政策によるまちづくりについて明らかにする。
- メーカーの流通活動 メーカーが流通過程にどう介入するか,流通戦略の重要性を理論的に明らかにする。
- ネット店舗の台頭 ネット店舗の抬頭とその要因を明らかにする。企業事例をもとに戦略的な観点から説明する。
- 流通情報システム 情報化は流通をどう変えるか。これとグローバル化との関係をどう説明するか。また,流通情報システムについても明らかにする。
教科書
※教科書とは別に配布資料としてMoodleにアップする
『手にとるように小売・流通がわかる本』 ※電子書籍あり
著者: 上原征彦,坂上眞介,中麻弥美
出版社: かんき出版 2022年版
参考書
書籍情報はありません。