コストマネジメントⅡ

経済学部 - 経営学科

EMG54611

コース情報

担当教員: 岩澤 佳太

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

定期試験

定期試験期間中

70%

その他

授業内演習課題

30%

詳細情報

概要

コストマネジメントは,原価情報をもとに価格決定や業績評価など様々な意思決定を行うことで組織を導く手段である。本授業では,原価に関する基本的な用語や諸概念を解説するとともに,原価計算の一連の計算手続きについて講義する。特に伝統的な全部原価計算の問題点を理解し,それを克服するための計算手法およびそれらの組織への影響を学ぶ。 実態調査のデータなどをもとに,実際の企業での実施事例も豊富に扱うことで,各計算手法の意義や役割について理解することを目指す。 毎回の授業は,教員による講義パートと学生による授業内課題の演習パートに分かれる。授業内課題の演習を通じて理解の定着を図る。詳細な授業形式は初回のガイダンスで説明する。 会計学に関する基礎的な知識があることが望ましいが,必要な知識は講義内で全て紹介するので,初学者でも履修は歓迎する。また春学期開講の「コストマネジメントⅠ」とセットで履修することが望ましいが,単独での履修も特に制限はしない。

目標

①コストに関する情報を通じて,経営課題や経済的事象を分析する力を習得する ③「伝統的な全部原価計算の限界」と「それに伴う陥りがちな意思決定上の罠」について説明できるようになる ③春学期「コストマネジメントⅠ」と合わせて日商簿記2級程度の計算問題を解く基礎力を身に付ける

授業外の学習

【準備学習】2時間程度 前回までの講義内容について理解した状況で毎回の講義に出席すること 【復習】2時間程度 計算問題を繰り返し解き解法の習得に努めること

所要時間: 4時間程度

スケジュール

  1. ガイダンス
  2. 原価計算の意義と目的:ケース分析を通じた考察
  3. 直接原価計算①:利益調整行動と全部原価計算の逆機能
  4. 直接原価計算②:計算構造と意義
  5. 差額原価収益性分析:原価情報を用いた意思決定
  6. 標準原価計算①:材料費差異と労務費差異の分析
  7. 標準原価計算②:製造間接費差異の分析と現代的意義
  8. ABC①:伝統的原価計算との比較と経営意思決定への役立ち
  9. ABC②:ABMとコストマネジメントへの役立ち
  10. 戦略的コストマネジメント①:ライフサイクルコスティングと環境コスト
  11. 戦略的コストマネジメント②:原価計算と生産管理方式の改革
  12. 戦略的コストマネジメント③:品質とコストのトレードオフ分析
  13. 戦略的コストマネジメント④:CVP分析
  14. 総括

教科書

なし

    参考書

    講義中に適宜紹介する

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