監査論Ⅰ
経済学部 - 経営学科
EMG54200
コース情報
担当教員: 町田 祥弘
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
30%
授業内期末試験
授業期間中
70%
その他
出席点はありませんが,授業回数の半分以上の出席がない場合には,評価に反映します。
0%
詳細情報
概要
現代の経済社会は,広く一般の投資家から資金を調達する株式会社を中心として展開されています。そのような株式会社では,資金を提供する投資家等に対して,資金が適切に利用されていることを示すために,財務報告を行う必要があります。しかしながら,会社の経営者が行った財務報告は,会社に都合の良い情報しか示されていないリスクがあるため,そのままでは信用されません。その報告された情報の適正性を判断する――ここに監査の役割があります。 監査論Ⅰでは,財務報告システムに監査が果たす役割について,監査の制度や監査人の役割・責任を中心に,基礎的な内容を取り上げます。 本講義は,毎授業時に配布する資料に基づいて,講義形式で行います。
目標
監査論Ⅰでは,「監査とは何か?」「監査人とはいかなる役割と責任を担っているのか?」を理解し,経済社会におけるさまざまな事象について,監査の観点から考える力を養いたいと考えています。 具体的には,監査の基礎概念,監査制度,監査人,及び監査報告を対象とします。
授業外の学習
必ずしも,前提となる履修科目は求めませんが,会計関連科目を未履修の場合には,講義中に出てきた専門用語の意味などについて,参考文献を利用するなどして自ら補う必要があります。
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- ガイダンス
- 監査の意義と種類: 監査とは何か,監査の目的,監査の種類
- 監査の歴史: リスクアプローチの展開
- 日本の監査制度: 金商法監査と会社法監査
- 監査人の適格性と独立性: 資格と試験,CPD,精神的独立性と外見的独立性
- ケース①: カネボウ事件
- 監査人の責任: 民事責任,刑事責任,行政処分
- 監査の品質管理①: 監査の品質と品質管理
- 監査の品質管理②: 監査の品質管理制度
- ケース②: オリンパス事件
- 監査報告①: 監査意見の表明
- 監査報告②: 監査報告書の記載内容と監査上の主要な検討事項(KAM)
- ケース③: 東芝事件
- 期末テストと講評
教科書
とくに指定しない。
参考書
書籍情報はありません。