特別講義(都市と地域の経済Ⅰ)
経済学部 - 経済学科
EEC64100
コース情報
担当教員: 藤原 徹
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
60%
小テスト等
40%
詳細情報
概要
【学習内容】住宅や土地が経済活動に果たす役割はきわめて大きい。本講義では,標準的な都市経済学・地域経済学のトピックスのうち,住宅や土地に焦点を当て,ミクロ経済学で通常想定するような財との違い,それらを踏まえた市場分析の手法,日本における住宅・土地政策が市場に与える影響などについて講義する。 【授業方法】講義を中心としつつ,適宜問題演習を実施し,理解を深める。 【科目の位置づけ】1,2年次の必修科目で学習したミクロ経済学・マクロ経済学の知識を住宅や土地の問題に応用するので,これらの科目の内容を理解したうえで履修することが望ましい。また,秋学期に開講される「都市と地域の経済Ⅱ」も併せて履修すると学習効果がより高まることが期待される。
目標
(1)日本における住宅・土地市場の概略を把握する。 (2)ミクロ経済学・マクロ経済学の分析手法を住宅・土地市場に応用する方法を習得する。
授業外の学習
予習として,次回講義のプリントを一読すること。(各回所要時間1時間) 講義後には講義ノートとプリントを精読し,演習問題を解いて復習すること。 また,適宜参考書の該当箇所を読むこと。(各回所要時間2.5時間)
所要時間: 3.5時間
スケジュール
- ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 イントロダクション,住宅や土地が経済活動に果たす役割
- 住宅・土地市場の分析の基礎(1)需要と供給
- 住宅・土地市場の分析の基礎(2)政策の必要性
- 地価と地代,住宅の賃貸価格と資産価格
- ヘドニックアプローチ
- 住宅政策の経済分析(1)家賃補助
- 住宅政策の経済分析(2)公共住宅
- 住宅政策の経済分析(3)家賃規制
- 住宅政策の経済分析(4)借地借家法
- 土地政策の経済分析(1)土地保有税
- 土地政策の経済分析(2)土地取引税
- 土地政策の経済分析(3)用途規制
- 土地政策の経済分析(4)容積率規制
- 土地開発のタイミング
教科書
特定の教科書は用いないで,講義プリントを使用する。
参考書
都市経済学 第2版
著者: 金本良嗣・藤原徹
出版社: 東洋経済新報社・2016年
都市経済学
著者: 高橋孝明
出版社: 有斐閣・2012年
ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ
著者: 八田達夫
出版社: 東洋経済新報社・2008・2009年