特別講義(開発援助論)

経済学部 - 経済学科

EEC64000

コース情報

担当教員: 小林 誉明

単位数: 2

年度: 2024

学期: 3クォーター

曜限: 水5, 水6

形式: 同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

40%

その他

講義に挑むための「頭づくり」として毎週ペーパー(全6回)を事前に提出する

60%

詳細情報

概要

世界には,開発途上国と呼ばれる国々が存在している。こうした国がいかにして自らの国づくりを達成させることができるか,そして外部からそれをいかに支援しうるか,は依然として国際社会の課題である。本講義では,こうした課題に対して,現実にはどのような実践がなされてきたか,また,学問はどのような解を示しているかを示すとともに,我々はどう向き合ったらよいかを議論したい。実施機関の実務家と研究者とがタッグを組んだ授業であり,現場経験と最新理論とがバランスよく融合した授業となるであろう。

目標

現代の国際社会が直面している多様で複雑な課題に対して,その構図や本質を「見る眼」を獲得するとともに,そうした課題に対して対処する方策を構想するために必要な「考え方」を修得することを目指す。これらは,グローバルな時代を生きる上で不可欠なリテラシーである。

授業外の学習

毎講義に臨むための事前の「頭づくり」のアサインメントには,相応の学習時間をあてる必要があろう。

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ガイダンス(1)【人数超過の場合には初回講義にて選考を行うため必ず参加すること】
  2. ガイダンス(2)
  3. 最近の開発を巡る議論(1)
  4. 最近の開発を巡る議論(2)
  5. 日本の国際開発協力の歴史(1)
  6. 日本の国際開発協力の歴史(2)
  7. 国際開発協力の仕組み・実務(1)
  8. 国際開発協力の仕組み・実務(2)
  9. ケース:アフガニスタンが遺していったもの一JICAアドバイザーの体験からー(1)
  10. ケース:アフガニスタンが遺していったもの一JICAアドバイザーの体験からー(2)
  11. ケース:脆弱国の国づくり支援ーDAC脆弱国取組原則を中心にー(1)
  12. ケース:脆弱国の国づくり支援ーDAC脆弱国取組原則を中心にー(2)
  13. 総合討論:国際開発協力の未来(1)
  14. 総合討論:国際開発協力の未来(2)

教科書

新聞のODA関連記事程度は最低限理解できることを前提に講義を進めるが,その都度必要に応じて基礎知識は解説する。

  • 貧困問題とは何であるか:「開発学」への新しい道

    著者: 下村恭民・小林誉明編

    出版社: 2009年,勁草書房

  • 開発援助がつくる社会生活:現場からのプロジェクト評価

    著者: 青山和佳・受田宏之・小林誉明編

    出版社: 2017年,大学教育出版

参考書

  • ルワンダ中央銀行総裁日記 増補版

    著者: 服部正也

    出版社: 2009年,中公新書

  • 鏡のなかの豊かさ:援助する国される国

    著者: 飯田経夫

    出版社: 1988年,ちくま文庫

  • 開発政治学入門:途上国のガバナンス

    著者: 木村宏恒他編

    出版社: 2011年,勁草書房

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