ALS(アクティブ・ラーニング・セミナー)

経済学部 - 経済学科

EEC62701

コース情報

担当教員: 近藤 広紀

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木2

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

25%

授業参加

25%

レポート

50%

詳細情報

概要

2024年はアメリカ大統領選挙の年である。シラバス執筆時点(2月末)では予備選挙がいよいよ佳境に入りつつあり,その後は,夏までに各党において候補者が正式に一本化され,本選挙戦を経て,このセミナーが始まってまもなく,11月5日が投票日となっている。 候補者の発言や,討論の様子は,新聞やテレビ,ネットを通じて,日本国内においても簡単に見ることができる。そこでは,さまざまなトピック,たとえば,移民問題,通商政策,社会保障政策,環境問題,財政,外交や安全保障などを巡って,激しい議論が繰り広げられている。 これらトピックの多くは,入門レベルの経済学の知識があれば,そうでない場合と比較すると,何が「論点」なのか(何が「正解」なのか,ではない),コンパクトに整理して理解することができる。そこで,このセミナーでは,大統領選挙での議論と,前回選挙後のトランプ大統領の政策や発言を生きた教材として,経済学の枠組みがどのように応用できるかを考えて行きたい。 また,アメリカ大統領選挙の結果が,日本をはじめ世界に与える影響は大きいし,また日本やほかの国々も,アメリカと同様の経済問題を抱えている。したがって,このセミナーで学んだことは,これからの世界経済や日本経済を考えるうえでも有益である。 取り上げるトピック,および具体的な進め方については,受講者と相談しながら決定するが,全体的な流れとしては,トピックに沿ったいくつかの文献を読む。その内容を受講者に発表してもらう(人数にもよるがグループ単位での発表になることもある)。それをもとにディスカッションを行い,学期末にレポートを作成する。

目標

取り上げるトピックについて,論点を整理して,分かりやすく説明できるようになること。トピックの「仔細」や,問題となっている事柄の「正解らしきもの」を「憶える」ことは必要ではない。なぜそのような問題が起きて,その解決を巡ってなぜ意見が対立するのか,(それと関連するが)ある政策が実際に適用されたらどんな結果が招来されるのかを,自らの力で基本的な経済学の分析ツールを論理的に組み立てて,わかりやすく説明できるようになることが望ましい。

授業外の学習

1. これまでの授業でまなんだことのうち,関連する部分について復習しておくことが必要となる。復習する箇所については適宜解説するが,目安として週あたり1時間程度の学習が求められる。 2. 文献の購読に,目安として,仮に1日0.5から1時間ずつ読むとして,週あたり3時間から7時間程度。 3. プレゼンテーションがある場合には,その準備(発表資料作成やプレゼンの練習など)に目安として最低3時間程度。 いずれにしても,細かい時間を無駄にせず少しずつ知識を増やしたり復習したり頭の中で整理したりすることが必要であり,プレゼン前には入念に準備してもらうことが必要となる。

所要時間: 1週間当たり190分程度

スケジュール

  1. (以下10回目講義まで,取り上げたいトピックを,より具体的な内容を付けて列挙するが,取り上げる順番や,各トピックの回数,具体的内容は,そのトピックに関心のある受講生の数などによって変動する) 通商政策をめぐる議論(i)歴史
  2. 通商政策をめぐる議論(ii)現状
  3. 通商政策をめぐる議論(iii)これからの枠組み
  4. 社会保障政策(i)租税,年金
  5. 社会保障政策(ii)医療
  6. アメリカと国際関係論(i)基本的枠組み
  7. アメリカと国際関係論(ii)これからの国際関係
  8. 移民政策
  9. マクロ経済政策
  10. 今回の選挙まとめ
  11. レポート最終発表(1) 以下の(1)-(4)についてはテーマごとにまとめるが,順番については授業後半に入って決定する.
  12. レポート最終発表(2)
  13. レポート最終発表(3)
  14. レポート最終発表(4)

教科書

授業のときに知らせる。

    参考書

    書籍情報はありません。

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