経済統計論Ⅰ

経済学部 - 経済学科

EEC61700

コース情報

担当教員: 伊藤 伸介

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金5

形式: オンデマンド授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

レポート

60%

小テスト等

40%

詳細情報

概要

本講義の目的は,経済現象を数量的に把握する上で必要な経済統計の基礎的な知識を身に付け,Excelを用いて経済統計データの処理・加工の方法を習得することである。現在わが国では,政府,企業等によって多種多様な経済統計が作成されるだけでなく,政府の経済政策,企業の経営分析,研究者の学術研究といった多様な形態で,統計が利用されている。また,インターネットの普及によって統計情報の入手が容易になったことから,統計を利用する環境は近年急速に整備されている。しかし,統計を正しく利用するためには,統計の情報性格を十分に把握することが求められる。そこで,本講義では,Excelを用いながら経済統計に関する基本事項を学習することによって,経済統計の作成と利用に対する理解の向上に努めたいと考えている。

目標

国内総生産(GDP)や完全失業率等の経済統計の見方・使い方が理解できるだけでなく,Excelを用いた経済統計の処理・加工の方法を習得することができる。

授業外の学習

授業で説明した経済統計データをHP等で確認した上で,授業で説明した内容について演習問題で復習すること。

所要時間: 授業 1 回あたりの授業時間外の学習時間は,190分(予習60分,復習130分)とする。

スケジュール

  1. イントロダクション―わが国の経済統計の現状
  2. 国民所得統計とGDP―GDP成長率と寄与度・寄与率
  3. 物価指数とデフレータ
  4. 人口統計と人口分布
  5. 労働・雇用統計と労働市場の動向
  6. 家計統計と消費構造
  7. 所得・資産分布とジニ係数
  8. 経済統計データによる回帰分析入門1-消費と所得に関する単回帰分析
  9. 経済統計データによる回帰分析入門2-家計の消費支出における重回帰分析
  10. 事業所・企業統計と企業活動の実態
  11. 生産・出荷統計と鉱工業指数・特化係数
  12. 景気統計と景気指標
  13. 国民経済計算と経済循環
  14. .産業連関表と波及効果分析

教科書

テキストは特に指定しない。レジュメや資料を用いながら講義を行う。

    参考書

    • 『経済統計』

      著者: 廣松毅・高木新太郎・佐藤朋彦・木村正一著

      出版社: 新世社・2006年

    • 『経済統計―産業活動と物価変動の統計的把握』

      著者: 清水雅彦・菅幹雄著

      出版社: 培風館・2013年

    • 『よくわかる統計学Ⅱ 経済統計編』

      著者: 御園謙吉・良永康平編

      出版社: ミネルヴァ書房・2007年

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