行動経済学

経済学部 - 経済学科

EEC60301

コース情報

担当教員: 川西 諭

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水4

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

20%

定期試験

定期試験期間中

40%

中間試験

授業期間中

40%

その他

オンラインアンケートフォームを使った仮想実験等をほぼ毎回実施します。その回答を授業参加とみなし,評価に加えます。

0%

詳細情報

概要

この講義ではリアルな人間行動に基づく経済学「行動経済学」の理論と応用を学びます。行動経済学によって,わかっているようで実はよくわかっていない私たちの行動の行動のメカニズムが少しずつ明らかになってきました。行動経済学を学ぶことで,自分のこと,他者のこと,社会のことがより深く理解できるようになり,その理解に基づいてより高度な判断ができるようになると期待されています。 この講義では,授業の前日までにオンラインアンケートを使った仮想実験を毎回行い,その回答から人間行動の特徴を紐解いていくスタイルを取りますので,オンラインアンケートの回答が授業参加として評価に含まれます。

目標

・行動経済学の基礎的な理論を理解し,説明できるようになる。 ・現実に起きている様々な社会現象を行動経済学に基づいて理解できるようになる。 ・身の回りの様々な社会課題の解決策を行動経済学の知識に基づいて考えられるようになる。

授業外の学習

各授業の前日までにオンラインアンケートフォームを使った仮想実験に参加する。授業後に,Moodleを通じて配布される練習問題を自力で解けるように授業外に各自学習する。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 講義概要の説明 行動経済学のショートヒストリー
  2. Dual Process Theory 1: System 1とSystem 2
  3. Dual Process Theory 2:認知的節約
  4. Dual Process Theory 3:学習と経済合理性
  5. 価値関数
  6. 異時点間の意思決定と自己規律問題
  7. 不確実性下の意思決定
  8. 前半振り返り
  9. システムIIにも難しい問題を理解する
  10. 利他的行動
  11. 不正と犯罪の行動経済学
  12. ナッジ
  13. 幸福の経済学
  14. 多様性の行動経済学

教科書

使用しない。主に,配布資料を使用し,参考文献を指示する。

    参考書

    本講義の概要に近い文献を2つ紹介します。

    • マンガでわかる行動経済学

      著者: 川西諭/星井博文

      出版社: 池田書店・2023年

    • ファスト&スロー(上・下) あなたの意思はどのように決まるか?

      著者: ダニエル・カーネマン著,村井章子訳

      出版社: 早川書房・2014年

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