ビジネス・エコノミクスⅡ(経済学科)
経済学部 - 経済学科
EEC58003
コース情報
担当教員: 𣘺立 洋祐
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水1
形式: 対面授業
レベル: 200
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
レポート
詳細情報
概要
「ビジネス・エコノミクス II」では,ビジネス・エコノミクスIをベースに,引き続き経済学の分析ツールを用いてビジネスの諸問題を考察する (必ずしも「ビジネス・エコノミクスI」を履修している必要はない).受講生は市場理論,ゲーム理論,意思決定理論,統計学の基礎知識を理解し,それらを踏まえて,ビジネスの現場にはびこる問題をどのように捉えることができるのか検討する.取り扱うテーマについては,「ビジネス・エコノミクスI」ではカバーしていないトピックを取り扱い,発展的な問題に取り組む.講義に加えて,作業・議論,アクティブ・ラーニング (グループワーク, ディスカッション) に取り組む.受講生はこれまで学習してきたことが「新しい」問題を考えるヒントになることを実感し,謙虚に貪欲に論理的思考力を磨くことが期待される.
目標
(1) 経済学の基礎知識を活用する. (2) ビジネスの諸問題について,経済学的視点から能動的に思考できるようになる. (3) 経済学の知識を用いることで,ビジネスの諸問題について,何がわかり (インプリケーションは何か),また何がわからないのか (その限界) を理解する.
授業外の学習
各授業の講義資料やスライドを見直し,教科書や参考文献等を参考に,自分自身の理解を確認する.より理解を深めるためにノートを作成することや実際に手計算や計量ソフトを用いた計算に意欲的に取り組むことを推奨する.提出不要の宿題をMoodle上にアップすることもあるので,それに取り組む.
所要時間: 予習,復習それぞれ100分程度を想定している.
スケジュール
- イントロダクション (※ 以下は予定であり,授業の進捗状況により各テ ーマの回数は変更することがありうる)
- 計量経済学 (1): 因果推論 (1)
- 計量経済学 (2): 因果推論 (2)
- 計量経済学 (3): 離散選択モデル (1)
- 計量経済学 (4): 離散選択モデル (2)
- 復習 (1)
- 復習 (2)
- ビジネス・エコノミクス (1): 人事データの分析 (1)
- ビジネス・エコノミクス (2): 人事データの分析 (2)
- ビジネス・エコノミクス (3): 人事データの分析 (3)
- ビジネス・エコノミクス (4): 人事データの分析 (4)
- ビジネス・エコノミクス (5): 人事データの分析 (5)
- ビジネス・エコノミクス (6): 人事データの分析 (6)
- まとめ
教科書
初回の授業で案内する.
組織の経済学
著者: 伊藤秀史, 小林創, 宮原泰之
出版社: 有斐閣・2019年
組織の経済学のフロンティアと日本の企業組織
著者: 新原浩朗
出版社: 日経BP日本経済新聞出版・2023年
日本の人事を科学する 因果推論に基づくデータ活用
著者: 大湾秀雄
出版社: 日本経済新聞出版社・2017年
参考書
NOISE 上: 組織はなぜ判断を誤るのか?
著者: ダニエル・カーネマン, オリヴィエ・シボニー, キャス・サンスティーン
出版社: 早川書房・2021年
NOISE 下: 組織はなぜ判断を誤るのか?
著者: ダニエル・カーネマン, オリヴィエ・シボニー, キャス・サンスティーン
出版社: 早川書房・2021年