演習1

経済学部 - 経済学科

EEC57041

コース情報

担当教員: 川西 諭

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金3, 金4

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

出席状況

10%

授業参加

90%

その他

授業参加は,授業への貢献,グループでの学び合いへの貢献,研究への取り組み,研究の成果,研究成果の報告,研究成果の公表などを含みます。

0%

詳細情報

概要

ゲーム理論と行動経済学を応用して,地域と組織の活性化を研究します。 景気変動によって経済の活力は変化します。そのような活力の変化や違いは地域経済や会社やNPO,市民活動団体などの組織内にも見られます。元気のいい地域や組織がある一方で,そうでない地域や組織もあります。そもそも地域や組織の活性とは何なのか。それはどのように決まるのか。どうすれば活力のある地域や組織を作ることができるのか。 これらの問いに対する答えをゲーム理論と行動経済学という二つの分析道具を使って考えていきます。 方法 ・課題解決学習(PBL)を行います。 学生たちはグループに分かれ,以下の課題に取り組みます。 ①研究対象となる自ら地域の活性化や組織の活性化に取り組む地域を決定する。 ②対象となる地域または組織について,活性化という点から調査を行う。 ➂活性化のための課題を明らかにして,解決策を提言する。 ④対象となる地域または組織と協力して,解決策の実現を試みる。 ・PBLと並行して,グループワークの方法,ゲーム理論,行動経済学,などを学びます。

目標

学習目標 ゼミでは単なる知識の習得ではなく,それを応用する力,問題解決能力,コミュニケーション能力などの多面的な能力の習得を学習目標とします。こうした多面的能力は現代社会が最も必要としている能力でありながら,それを教える方法や能力を評価する方法がまだ確立しておらず,大人数講義では扱うことが難しいのが現状です。ゼミの意義や重要性は少人数グループでの学び合いや長期間の研究活動,ゼミの主体的な運営を通じて,そうした多面的な能力を見つけることにあります。こうした学習目標を意識して,ゼミに積極的に参加することが望まれます。

授業外の学習

PBLでは授業時間と同程度かそれ以上の授業外学習が求められます。 授業内では,授業外活動の報告と振り返り,そして次の授業外活動の課題を決める作業が中心になり,授業外活動なしにはPBLは成り立ちません。 参加する学生は十分に授業外学習の時間を確保することが求められます。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ①内容,学習目標,進め方,評価の仕方などについて説明します ②アイスブレイキングをしながら,お互いを知るワークを行います。 状況が許せば第1回のゼミの後に交流会を実施します。
  2. ①グループに分かれて,グループでのアイスブレイキングをします。 ②グループごとに個人ミッションとグループミッションについて話し合います。 ③グループミッションと個人ミッションに照らして,どのような事業者を研究対象(以下クライアント)にしたいかを話し合う。この段階では絞り込む必要は全くない。 ④各自クライアントとして理想的な事業者を複数選び,優先順位をつける この時点でチーム内で共通する部分があるかどうかを確認する ➄④で選んだ事業者にアポイントを取るためのメールの文案を考える ⑥決められた期日までに各自クライアントとして相応しい事業者を見つけてくる。必ず直接会ってインタビューをして,事業内容を調べて,自分たちが貢献できそうな課題等を調べてくる。インタビューをして,クライアントとしてお願いするのが適当でないと判断されたら,他の事業者をあたり,クライアントとして相応しい事業者が見つかるまで頑張る。
  3. テキストの学習とグループワーク(1) 第3回以降は,3時限はLTD話し合い学習法によるテキストの学習,4時限はPBLのグループワーク(主に進捗状況の共有やフィードバック)を行います。
  4. テキストの学習とグループワーク(2)
  5. テキストの学習とグループワーク(3)
  6. テキストの学習とグループワーク(4)
  7. テキストの学習とグループワーク(5)
  8. テキストの学習とグループワーク(6)
  9. テキストの学習とグループワーク(7)
  10. テキストの学習とグループワーク(8)
  11. テキストの学習とグループワーク(9)
  12. テキストの学習とグループワーク(10)
  13. テキストの学習とグループワーク(11)
  14. テキストの学習とグループワーク(12) 夏休みの課題 PBL対象の見学やイベント参加を通じて,PBL対象の課題の理解を深める。また,共通の課題の解決に成功した事例を見つけ,それを調査することを通じて課題解決のための参考とする。
  15. 夏合宿 夏合宿は町おこしをお手伝いするイベントとして実施することを検討中です。

教科書

サブテキストとして以下の3冊の内容を扱います。

  • マンガでやさしくわかるゲーム理論

    著者: 川西諭

    出版社: 日本能率協会マネジメントセンター・2015年

参考書

行動経済学の知識は授業内で頻繁に紹介するが,まとまった知識として下記の参考書を読むことを推奨する。

  • マンガでわかる行動経済学

    著者: 川西諭/星井博文

    出版社: 池田書店・2023年

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