産業組織論Ⅱ

経済学部 - 経済学科

EEC53200

コース情報

担当教員: 青木 研

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月1

形式: 対面授業

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

定期試験

定期試験期間中

80%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

“価格・費用マージン” “技術革新のスピード” などで表される,産業のパフォーマンスはどのような要因で決定されるのだろうか。産業組織論では,産業のパフォーマンス決定要因を,市場の構造・企業の行動・政策の影響など,主として供給サイドから分析する。 初級のミクロ経済学では「完全競争市場」の分析が中心で,企業はプライステイカーにすぎなかった。これに対し産業組織論IIでは,不完全競争市場の分析が中心になる。市場支配力を持つ企業が,ある市場構造のもとでどのように行動するのか,その結果市場成果はどう決まるのかを中心に学んで行く。不完全競争市場の基本的なモデルの取り扱いを修得するのが目的である。 講義は,産業組織論Iの知識を前提として進めるので,同科目の内容を修得済みであることが前提となる。

目標

不完全競争市場を分析するための代表的モデルを身につけ,均衡を導出できるようになる 価格差別や製品差別化を含んだより現実的な状況について,企業行動とその市場成果への影響を分析できるようになる 分析する産業に応じて,適切な分析モデルを選択できるようになる

授業外の学習

1) 次回授業範囲の教科書をあらかじめ読み,内容を理解した上で授業に出席する。(80分) 2) 授業後に授業の内容をまとめたノートを作成し,練習問題を解く。(80分) 3) 最適化など数学的な手法を用いるため,不安がある場合は経済数学などを復習しておく。(30分)

所要時間: 190分

スケジュール

  1. ガイダンス:市場支配力を持つ企業の行動と戦略的相互依存
  2. 寡占市場:協調的行動・カルテル(1)
  3. 寡占市場:協調的行動・カルテル(2)
  4. 価格差別(1)
  5. 価格差別(2)
  6. 価格差別(3)
  7. 価格差別(4)
  8. 製品差別化(1)
  9. 製品差別化(2)
  10. 企業の戦略的行動(1)
  11. 企業の戦略的行動(2)
  12. 企業の戦略的行動(3)
  13. プラットフォーム産業の分析(1)
  14. プラットフォーム産業の分析(2)

教科書

下のテキストを使用する。

  • プラクティカル 産業組織論

    著者: 泉田成美・柳川隆

    出版社: 有斐閣・2008

参考書

  • 産業組織論:理論・戦略・政策を学ぶ

    著者: 小田切 宏之

    出版社: 有斐閣, 2019

  • Modern Industrial Organization (4th ed.)

    著者: Carlton, D. W. and Perloff, J. M.

    出版社: Pearson, 2015

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