統計学Ⅱ【経済学科1年次生】
経済学部 - 経済学科
EEC52701
コース情報
担当教員: 竹内 明香
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水1
形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
定期試験
定期試験期間中
その他
講義時間内の提出物
詳細情報
概要
経済学・経営学などと統計学との絡みは,最近とみに密接である.経済学を真面目に学ぼうとすれば,統計学についての知識は不可欠となりつつあるといっても過言ではない.たとえば,現実経済の分析を目的とした政府の経済報告でも,統計的手法の適用が数多くみられる.この授業は統計学ⅠとⅡを通して,経済学において統計学の手法がどのように使われているかを説明していく. 統計学Ⅱでは,統計学Ⅰでの確率や,確率変数,分布の知識を用いて,予測・検定という二つの概念を解説する.予測とは,あるデータの,もっとも適切と思われる値を,一つ,もしくは値の範囲を提示するものである.検定とは,「ある国の経済成長率は2000年代に入り鈍化したといわれるが,はたして本当か?」などの問題を,データに基づき客観的に判断することを目的とする.この授業は「計量経済学」の授業の基礎知識となっている. 統計学Ⅱの中心テーマである検定・推定の考え方を難しいと考える学生は多い。しかし,この手法は,経済データの分析の基礎となるものであり,「計量経済学」の授業だけでなく,ゼミ活動や他の講義のデータ分析で使用される。今後の利用機会も広いため,知識の積み上げを行ってもらいたい。 履修上の注意として次の2点をあげる.1点目は,経済学と同じように統計学では概念を正確に理解するために主に数学的な表記を用いる.そのため,講義では履修者に和記号,積分記号,指数関数など,ある程度の数学の知識を前提とする.2点目として,本講義は1回目から知識を積み上げていく講義である.そのため,講義を欠席してしまうと,前の知識を使用して解説を行うために次の授業の理解が難しくなる.毎回出席すること. 理論の解説はオンデマンド型で動画配信し,Zoomで毎回の質問受付を行う。 動画のURLとZOOMのIDとパスワードはMoodle上に公開予定である。 毎回,Moodleで課題の回収を行う。 授業開始前日までに,LOYOLAの講義掲示板にMoodleへの登録キーを公開するので登録しておくこと。
目標
統計学Ⅰの知識をもとに,予測と検定というが二つの分析手法を見につける.まずは,手順に沿って,与えられたデータに分析手法を適用できること,次の段階として,その分析手法の意味を理解することを目標とする。 最後に,講義の進捗に応じて講義内容を多少変更する場合がある.
授業外の学習
本講義は1回目から知識を積み上げていく講義である.そのため,一回ずつ授業の内容を理解できているか,各自で確認をしてもらいたい。 授業前に,テキストの該当箇所を,眺めて流れを把握すること(10分程度) オンデマンドの講義では,かならず動画板書を手書きで書き写すこと(手で書き写すと動画時間の倍程度時間がかかる。 授業後には,動画で紹介されていた箇所の教科書を読み,講義ノートに大切な記載すること(30分程度) 次に,教科書の巻末の章末問題や授業内に紹介しきれなかった例題を,手を使って計算をし,わからなかった概念や計算を次回の授業までに質問できるようにすること(30分)。 最後に,期末テスト用に,章ごとに練習問題をMOODLEにアップしているので,ノートに手書きで回答をかき,採点をして,利用すること(20分)。 数学に不慣れな学生は,統計学は数学を用いた授業であるため,紹介した参考書や教科書の該当箇所を事前に読んでくること。(この場合,毎回1時間程度かかる)
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション
- 母集団と標本の関係
- 点推定(一致性と不偏性)
- 点推定(平均値)
- 区間推定
- 分散が未知の場合の区間推定
- 分散に関する区間推定
- まとめ:区間推定までの問題演習
- 仮説検定の考え方:分散が既知の場合の検定
- 分散が未知の場合の検定:t検定
- 分散が未知の場合の検定:t検定(片側検定)
- 比率の検定
- 平均の差の検定
- 相関係数の検定
教科書
下記のテキストを指定する
コア・テキスト 統計学 第3版
著者: 大屋幸輔
出版社: サイエンス社・2020
統計学ワークブック (ISBN 978-4-88384-383-1)
著者: 來島愛子・竹内明香
出版社: 新世社会・2024
参考書
書籍情報はありません。