統計学Ⅰ【経済学科1年次生】

概要

経済学・経営学などと統計学との絡みは，最近とみに密接である．経済学を真面目に学ぼうとすれば，統計学についての知識は不可欠となりつつあるといっても過言ではない．たとえば，現実経済の分析を目的とした政府の経済報告でも，統計的手法の適用が数多くみられる．この授業は統計学ⅠとⅡを通して，経済学において統計学の手法がどのように使われているかを説明していく． 統計学の講義は,他の講義と比較し学習量が多い。しかし,統計学の内容は,この講義内だけでなく,ゼミ活動や他の講義のデータ分析で使用される。データ分析の基礎の科目であり,今後の利用機会も広いため,知識の積み上げを行ってもらいたい。 履修上の注意として次の2点をあげる．1点目は，経済学と同じように統計学では概念を正確に理解するために主に数学的な表記を用いる．そのため，講義では履修者に和記号，積分記号，指数関数など，ある程度の数学の知識を前提とする．2点目として，繰り返しになるが,本講義は1回目から知識を積み上げていく講義である．そのため，講義を欠席してしまうと，前の知識を使用して解説を行うために次の授業の理解が難しくなる．毎回出席すること．

目標

本講義Ⅰでは確率や確率変数，分布などの概念を中心に学習を進める．これらの内容はⅡの検定や予測の学習のための基礎知識となる．条件付き確率,期待値,２項分布,正規分布等の基本的な概念を覚え,手で計算ができるようになること。 最後に，講義の進捗に応じて講義内容を多少変更する場合がある．

授業外の学習

本講義は1回目から知識を積み上げていく講義である．そのため,一回ずつ授業の内容を理解できているか,各自で確認をしてもらいたい。 １)授業前に,前回の講義ノートと動画を見直し,復習を行うこと。 また,わからなかったか所について,自分で調べてみること。(30分程度) ２)授業後には,動画で紹介されていた箇所の教科書を読み,講義ノートに大切な個所を記載すること(30分程度) ３)次に,教科書の巻末の章末問題や授業内に紹介しきれなかった例題を,手を使って計算をし,わからなかった概念や計算を次回の授業までに質問できるようにすること(30分)。 ４)最後に,期末テスト用に,章ごとに練習問題をMOODLEにアップしているので,ノートに手書きで回答をかき,採点をして,利用すること(100分)。 数学に不慣れな学生は,統計学は数学を用いた授業であるため,紹介した参考書や教科書の該当箇所を事前に読んでくること。(この場合,毎回1時間程度かかる)

所要時間: 190分以上