財政学Ⅰ

経済学部 - 経済学科

EEC51800

コース情報

担当教員: 中里 透

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 金4

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修: 不可

評価方法

定期試験

定期試験期間中

90%

その他

毎回の講義について出欠をとることはしませんが,オンデマンドの講義について適切な形で視聴がなされているかを確認するために,講義期間中に視聴の有無を確認するための資料の提出などを求める場合があります。具体的な実施方法については講義中にお知らせします。

10%

詳細情報

概要

履修登録の前に必ず下記の留意事項をお読みください。科目選択に当たってはこれらの留意事項に十分ご配慮いただき,そのうえで科目登録と履修を行ってくださるようお願い申し上げます。授業の概要は本欄の末尾にあります。 [※1 履修登録をされた方は必ずMoodleにアクセスし,下記のコースへの参加登録をしてください。なお,Moodle上の下記ページの開設は本年4月初を予定しています] 財政学Ⅰ(2024年度春学期) [※2 オンデマンド方式の講義は,Moodle上にコンテンツを掲載する方法で配信します。各コンテンツは予め十分な点検を行ったうえで配信を行いますが,正常に搭載がなされている場合にも,ご利用の機材によっては動画・音声の再生に不具合が生じることがあります] [※3 対面講義の講義日に参加者が学外からZoom等により同時双方向型で参加する場合のID・パスコード等の情報については,当該講義の日の前日までにMoodle上の掲示等により通知します [※4 本講義については定期試験期間中に実施される定期試験での成績評価を行うことを予定していますが,天災地変や新たな感染症の発生等,現時点で予見しがたい事象の発生により,予定通りの定期試験の実施が困難となった場合には,当初の予定とは異なる方法により成績評価を行う場合があります。定期試験の実施によらずレポート課題の提出により成績評価を実施する場合には,剽窃等による不正行為のモニタリングを完全に実施することに技術的な困難が伴うことから,成績評価において最上級の成績(A評価)の付与を見合わせる場合があります] [※5 2020年度については定期試験の実施が全学的に休止となっていたため,レポート課題の提出によって成績評価を実施しました。これに伴う成績評価の技術的な仕様の関係で,定期試験によって成績評価を実施していた2019年度以前と比べると,成績分布において特定の方向への著しい偏り(優良な成績評価が顕著に増加する方向での成績分布の偏り)が生じています。2024年度には定期試験による成績評価が予定されていることから,事後に観察される成績分布は,2020年度の成績分布と大きく異なったものとなる可能性があります。 [※6 シラバスについては所管省庁(文部科学省)から一定の基準・指針にしたがって詳細な事項の記載を行うことを要請されており,また高等教育に係る認証評価機関(大学基準協会,大学評価・学位授与機構,日本高等教育評価機構等)においては適切なシラバスが作成されていることが認証評価の基準のひとつとされています。このため,記述が多岐にわたっており,講義の受講に際して一般的に必要となる以上の情報が記載されていると感じられることがあるかもしれませんが,諸般の事情からこのような形での記載となることについてご理解・ご協力を賜りますよう,お願い申し上げます] 本講義では財政学のうちマクロ的な側面からの基本的な内容について解説を行う.現実の経済との対応関係に留意しながら解説することとしたい.

目標

財政運営のマクロ的な側面について講義を通じて理解を深めるとともに,今後の財政運営のあり方について,理論・制度・実態を踏まえた形でバランスよく考察することができるようになること。

授業外の学習

授業時間外の学習については,受講に際して過重な負担が生じることのないよう,各受講者の各時点における状況に応じて柔軟かつ適切な取り組みがなされることが必要であるが,あらかじめ本講義の性格を踏まえて授業時間外の学習の基本的な方針を示すとすれば,本講義においては復習に重点を置いて授業時間外の学習を行うことが基本となる。授業時間外の学習の具体的な取り組みにおいては,毎回の講義の主な内容につき,計算過程なども含めて独力で再現することができるようになるまで,受講者各自において知識を十分に定着させるとともに,新聞やラジオ・テレビなどのニュースなどをもとに,講義で得た知識を実際の経済問題に応用する能力を養うことが求められる。なお,本講義では高校程度の数学に関する基本的な知識があることを前提とするため,この点についての知識が不足すると感じられる場合は,高校の教科書等であらかじめ準備しておくことが望まれる。授業外学習のために確保すべき時間数は各人の個別の状況にもよるが,講義に臨む前の準備や事後の確認等のために週平均に均してみた場合の目安としておおむね4時間程度の時間が確保されることを基本としつつ,各人のそれぞれの時点における状況を勘案して適切な学習時間が確保されるよう,上記の目安のみにかかわらず幅広い観点に立って,本講義の趣旨を踏まえた適切な時間外学習の時間数の確保が要請される。時間外学習の具体的内容については,講義中に解説された基礎的な概念等の確認,数式による導出方法等の確認,グラフを利用した視覚的な理解の確認,口頭説明による確認,独自の説明資料の作成などさまざまな内容が想定されるが,授業外学習の時間が設けられていることの趣旨に鑑み,上記の事項にかかわらず幅広い観点に立って,講義時間等において紹介される参考文献等も参照しつつ,授業外学習の本旨に即した適切な学習がなされることが求められる。

所要時間: 240分(「授業時間外の学習」欄の記述も併せてご覧ください)

スケジュール

  1. [※1 オンデマンドでの配信による講義について「OD」,対面(ハイフレックス方式を含む)による講義について「LV」と表記します。授業計画2以降の各回について同じです] [ ※2 以下に示されている各回の講義内容は,現時点におけるおおむねの目安をあらかじめ予定として示したものであり,受講者の構成・事前の学習の状況や外出自粛要請・交通機関の途絶等予見しがたい事象の発生等により予告なく変更される場合があります。なお,上記の事象の発生等によりスケジュールの変更が生じた場合にも,講義の全体の構成については基本的に大きな変更は生じないものと見込まれます] [OD]ガイダンス:財政学の分析対象と分析手法など
  2. [OD]財政運営の基礎と実際:概観
  3. [OD]財政の持続可能性
  4. [OD]リカード=バローの等価定理(中立命題)
  5. [OD]課税平準化
  6. [LV]受講者との質疑応答・最近時点における財政政策と金融政策の運営に関する質疑など(1)
  7. [OD]金融政策の運営に関する解説
  8. [OD]ケインジアンの財政金融政策:IS-LMモデルの復習(その1)
  9. [OD]ケインジアンの財政金融政策:IS-LMモデルの復習(その2)
  10. [OD]物価水準の財政理論
  11. [LV]受講者との質疑応答・最近時点における財政政策と金融政策の運営に関する質疑など(2)
  12. [OD]「長期停滞」を巡る最近の議論
  13. [LV]受講者との質疑応答・最近時点における財政政策と金融政策の運営に関する質疑など(3)
  14. [OD]財政政策と金融政策の運営に関するより進んだ話題 (大学から許可を受けてオンラインで受講される方がいらっしゃる場合には,当該受講者向けにこの講義の時間帯に学期末試験に代わる試験を実施する講義回に振り替えになる場合があります)

教科書

テキスト(教科書)の指定はありません。

    参考書

    • 財政学をつかむ

      著者: 畑農鋭矢・林正義・吉田浩

      出版社: 有斐閣・2008年

    • マクロ経済学・入門(第4版)

      著者: 福田慎一・照山博司

      出版社: 有斐閣・2011年

    • コンパクトマクロ経済学(第2版)

      著者: 飯田泰之・中里透

      出版社: 新世社・2015年

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