マクロ経済学A【経済学科生再履修者,他学部他学科生】
経済学部 - 経済学科
EEC10502
コース情報
担当教員: 長江 亮
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木3
形式: 対面授業
レベル: 100
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
定期試験
定期試験期間中
中間試験
授業期間中
小テスト等
詳細情報
概要
経済学の理論はミクロ経済学とマクロ経済学から成り立っています。ミクロ経済学では財が希少であるという前提のもとに,個々の経済主体の活動を基準にして市場という仕組みを考えます。この仕組みを基に社会で起こっている現象を紐解いていく分野です。これに対してマクロ経済学では,ミクロ経済学をその基礎に置きつつ,一つの国を基準としたいくつかの集計量の関係性を基に社会現象を紐解いていく分野です。マクロ経済学を学習するためにはこの集計量の概念とその関係性に関するいくつかの基本概念を理解する必要があります。この講義では,マクロ経済学を学ぶための基本的な諸概念,具体的にはGDP,財政政策,金融政策,インフレーション,失業等とそれらの仕組み,すなわち,マクロ経済学の基礎的な土台となる部分を学習します。(※講義内容は,授業の進捗によって,シラバスに記述されている日程をまたいで行われる可能性があります。)
目標
私たちが普段見聞きする新聞やニュースでは,この授業で学習する諸概念やそのメカニズムを表す言葉が日常的に使われています。この授業の到達目標は一つ目に,マクロ経済学を勉強するための基礎的な諸概念を理解することです。二つ目に,新聞やニュースなどで報道されることの多い経済動向について経済学的に考察できるようになることです。
授業外の学習
事前に講義資料をMoodle上にアップロードします。事前学習では30分程度の時間をかけて,その資料に目を通してきてください。授業では,第二回以降に毎回確認用の小テストを出します。100分程度の時間をかけてこの小テストをこなして授業内容を理解すること,及び授業で解説された主要な概念やメカニズムについて,各回平均して60分程度の時間を使って中間・期末試験の勉強をすることが事後学習の内容です。この作業を行うことで,理解の定着が強化されます。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション:マクロ経済学とは
- 国民経済計算の考え方と使い方・主要な指標の解説
- GDPが指すものとその関連指標
- 消費関数と均衡国民所得
- 乗数理論と均衡予算乗数
- 貨幣の役割と貨幣市場
- IS-LM分析(1)財市場と貨幣市場の同時均衡
- IS-LM分析(2)クラウディング・アウト,流動性の罠
- 中間試験
- AD-AS分析:AD-AS曲線の考え方・物価水準の決定
- インフレーションとデフレーション
- インフレと失業(1)失業の種類とその理論
- インフレと失業(2)フィリップス曲線
- ソローモデル
教科書
なし (いくつかの参考書を組み合わせて使用する関係上,単一の教科書は設定しません。)
参考書
Macroeconomics, 11th Edition
著者: N. Gregory Mankiw
出版社: Worth Publishers・2021
マクロ経済学 新版 (New Liberal Arts Selection)
著者: 齊藤誠, 岩本康志, 太田聰一, 柴田章久
出版社: 有斐閣・2016
マクロ経済学・入門 第6版
著者: 福田 慎一,照山 博司
出版社: 有斐閣・2023