哲学特殊研究・東洋思想
博士後期課程文学研究科 - 哲学専攻
DPPH3256
コース情報
担当教員: 角田 佑一
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 800
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
出席状況
10%
授業参加
40%
レポート
50%
その他
評価は総合評価を基本とし,受講者数や授業進捗度等に鑑みて,評価割合等を適宜,調整,変更する。
0%
詳細情報
概要
今年度の授業では,曽我量深(1875-1971)の初期の著作「日蓮論」(1904年)を読む。曽我量深は近代日本の真宗大谷派(東本願寺)の教学者として活躍した。曽我は20歳代に日蓮の生涯と思想に関心を持ち,日蓮に関する七つの論文を著し,その論文が「日蓮論」としてまとめられた。彼の日蓮理解には同時代の日蓮主義や浄土真宗の思想からの影響が見られ,とても興味深い内容を持っている。この授業では曽我の「日蓮論」の内容を丁寧に読み解き,彼の日蓮理解の全容を解明することを目指す。
目標
曽我量深「日蓮論」における日蓮理解の内容を解明する。
授業外の学習
予習:授業のために配布される資料を前もって読む。 復習:授業の内容を振り返りながら,授業の要点を復習する。
所要時間: 190分
スケジュール
- 日蓮の生涯と思想
- 曽我量深「日蓮論」「一 上行の化現としての日蓮と如来の化現としての親鸞」①
- 曽我量深「日蓮論」「一 上行の化現としての日蓮と如来の化現としての親鸞」②
- 曽我量深「日蓮論」「二 現代思潮と四箇格言」①
- 曽我量深「日蓮論」「二 現代思潮と四箇格言」②
- 曽我量深「日蓮論」「三 知行不調和の自覚」①
- 曽我量深「日蓮論」「三 知行不調和の自覚」②
- 曽我量深「日蓮論」「四 友は悪人也,敵は善人也」
- 曽我量深「日蓮論」「五 般若と法華,華厳」①
- 曽我量深「日蓮論」「五 般若と法華,華厳」②
- 曽我量深「日蓮論」「六 『法華経』の最大疑問,地湧の菩薩」①
- 曽我量深「日蓮論」「六 『法華経』の最大疑問,地湧の菩薩」②
- 曽我量深「日蓮論」「七 佐渡時代の日蓮と身延時代の日蓮」①
- 曽我量深「日蓮論」「七 佐渡時代の日蓮と身延時代の日蓮」②
教科書
授業で必要な資料はMoodle上で配布する。
曽我量深「日蓮論」,曽我量深選集刊行会編『曽我量深選集 第2巻』,5-93頁。
著者: 曽我量深
出版社: 彌生書房・1970年
参考書
『日蓮聖人全集』
著者: 渡辺宝陽・小松邦彰編
出版社: 春秋社・1992-1996年