ライフスタイルと社会政策応用研究 II

博士後期課程総合人間科学研究科 - 社会学専攻

DHSC7120

コース情報

担当教員: 藤村 正之

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金2

形式: 対面授業

レベル: 800

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

10%

授業参加

40%

リアクションペーパー

30%

レポート

20%

その他

各回での報告・リアクションペーパーならびに全体討議への参画,レポート作成を総合的に判断する。

0%

詳細情報

概要

ライフスタイルやライフコース,社会問題と社会政策の関連という具体的対象の分析・検討をふまえ,社会学の視点・分析枠組・方法について理解を深め,各自の研究に応用していくことを到達目標とします。また,レジュメの作成や的確なコメント,討議の質の向上など,研究者・専門実務家の卵にふさわしいコミュニケーション能力の醸成もめざします。 秋学期は,人々のライフスタイルや社会政策での関心の高まってきている少子化に関する社会学的研究を集中的に学習してみたいと思います。少子化が原因となって社会や経済にあたえる影響という側面と同時に,少子化現象の背景にある結婚・恋愛が難化してきていること,さらにその前提としてある家族形成や人々の生き方の多様化にも着目すべき問題として考えていきたいと思います。 院生の報告・コメント,教員からの講義や解説,全員での討議という形で基本的に進行し,基本文献・応用文献の学習を通じて,研究の基礎を学んでいきます。

目標

(1)文献の報告などを通じて,論文を読解し論点を整理する力,要点のまとめられたレジュメを作る力,わかりやすい発表をおこなう力を身につけていく。 (2)全員での討論を通じて,問題を発見する力,相互の議論を位置づけていく力,議論の流れをサポートする力を身につけていく。 (3)授業全体を通じて,社会学の理論と方法を自分の研究テーマに結びつけて,実践的に使えるような研究態度を身につけていく。

授業外の学習

予習として,授業で取り上げる文献について読了し,関連する論文やデータ・資料などについても読んだり,調べたりする。また,当日の討論可能なように,自分の問題意識を確認し整理しておく。 復習として,授業中に紹介した文献について,できるだけ多く読了し,社会学の理論や方法論について理解を深める。

所要時間: 予習3時間,復習1時間程度

スケジュール

  1. (※以下は予定であり,授業の進捗状況によって,各テーマの順番や回数などについて変更することががありえます。) 今期の進行計画の確認・テーマの概況の紹介
  2. 基礎文献の輪読(第1クール)1・・筒井淳也『未婚と少子化』 (出生率低下の要因)
  3. 同上 2 (ローカル&グローバルな問題としての少子化)
  4. 同上 3 (少子化への社会政策)
  5. 基礎文献の輪読(第2クール)1・・赤川学『少子化問題の社会学』予定(少子化問題の背景)
  6. 同上 2(少子化対策の支持者と内容)
  7. 同上 3(社会問題の歴史社会学)
  8. 応用文献の輪読Aー1(基礎)・・院生との協議により確定
  9. 同上 2(応用)
  10. 同上 3(展開)
  11. 応用文献の輪読Bー1(基礎)・・院生との協議により確定
  12. 同上 2(応用)
  13. 同上 3(展開)
  14. 「少子化の社会学」の研究動向まとめ

教科書

下記文献を主に用いつつ,以後,参加学生と相談する。

  • 『未婚と少子化』

    著者: 筒井淳也

    出版社: PHP新書・2023年

  • 『少子化問題の社会学』

    著者: 赤川 学

    出版社: 弘文堂・2018年

参考書

  • 『続少子化論』

    著者: 松田茂樹

    出版社: 学文社・2021年

  • 『日本の少子化対策はなぜ失敗したのか』

    著者: 山田昌弘

    出版社: 光文社新書・2020年

  • 『現代日本の若者はいかに恋愛しているのか』

    著者: 大森美佐

    出版社: 晃洋書房・2022年

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