コミュニケ-ション論特殊研究演習II

博士後期課程文学研究科 - 新聞学専攻

DHJN7031

コース情報

担当教員: アルン デソーザ

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 月6

形式: 対面授業

レベル: 800

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

50%

レポート

50%

詳細情報

概要

どの分野においても存在するプロフェショナリズム(=職業倫理)が,ジャーナリズムや報道活動に関しても当てはまると考えられる。日本において,紀元6世紀に伝来した仏教と共に,儒教倫理に根拠を持っている基本倫理が,ジャーナリズムに関する社会倫理,社会的責任,そして,報道倫理を導いてくれているとの見方もあるであろう。本科目では,マス・メディアの社会的な責任論を倫理の観点からメディアの従事者の倫理観の原点,社会的責任の考察から得られたヒントを中心にして,組織倫理と個人倫理,企業倫理と職業倫理との間のジレンマを緩和させ,そのギャップをつなげてくれる相互補完的なツールとして「世俗倫理secular ethics」を検討する。

目標

メディア分野に関する諸倫理問題を理解し,解決方法を探し,批判的思考を身に付ける。

授業外の学習

毎回の授業の予習・復習を行い,指定課題に取り組み,期限までに提出する。

所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上

スケジュール

  1. Introduction:ジャーナリズム・メディア・コミュニケーション
  2. 「倫理」の定義と意味
  3. 社会倫理とメディア倫理との連携
  4. 倫理の宗教的な背後
  5. 日本の視点から見た和辻の「倫理」
  6. マス・メディア社会における倫理
  7. 倫理教育の起源と発展
  8. 社会的責任理論の考察
  9. 現代メディア倫理の現状と課題
  10. メディア倫理の現状の総括
  11. メディア倫理学教育の必要性
  12. 日本独自の現状と課題
  13. 「世俗の倫理」のアプローチ
  14. 「世俗」と「倫理」が持つ意味

教科書

事前にmoodleに掲示する

  • ダライ・ラマ 宗教を超えて:世俗倫理への新たなヴィジョン

    著者: ダライ・ラマ14世,三浦順子訳

    出版社: サンガ(2012)

参考書

書籍情報はありません。

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