英語学英語教育特殊研究B1
博士後期課程文学研究科 - 英米文学専攻
DHEL3539
コース情報
担当教員: 磐崎 弘貞
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: 対面授業
レベル: 800
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
定期試験
定期試験期間中
60%
中間試験
授業期間中
30%
詳細情報
概要
辞書学の観点から見た語彙研究をテーマとして,英語教育・英語学習に関連する語彙研究を取り上げる。特に,語彙・文法的コロケーション,語彙の透明・不透明性,高頻度語/高頻度語義バイアス,学習者の辞書検索の実態,語彙研究におけるAI活用,CLILにおける語彙指導に焦点を当てる。
目標
語彙学習に関連する以下の問題の理論的背景を理解できるようにする。 ・語彙コロケーションと文法コロケーションの違いを理解し,指定テキストから抽出できるようにする。 ・異言語間等価/非等価表現を理解する(例:日本人学習者が「辞書を引く」を表現できないのはなぜか)。 ・語彙の透明性・不透明性を理解する(例:kick a ball vs. kick the bucket)。 ・高頻度語/高頻度語義バイアスとは何かを理解する(例:This till is closed.を「ここまで閉まっている」と誤読するのはなぜか)。
授業外の学習
教科書,指定のPDF教材を読み,課題について議論できるようにする。
所要時間: 190分
スケジュール
- 英語教育を取り巻く現状と語彙指導
- コロケーションと辞書指導
- 異言語間等価表現と非等価表現
- リーディングにおいて語彙の誤読はなぜ起こるのか1:高頻度「語」バイアス
- リーディングにおいて語彙の誤読はなぜ起こるのか2:高頻度「語義」バイアス
- 英語教育におけるパラフレーズの重要性と実践方法
- 各種辞書を英語教育・英語学習に生かす
- リテリング(再話)における語彙指導
- CLIL(内容言語統合型学習)における語彙指導
- 中間試験とこれまでのまとめ
- リスニング/スピーキングにおける同化現象と語彙
- 生成AIを語彙指導に生かす
- 生成AIのライティング指導での活用
- まとめ
- 期末試験
教科書
入手方法については授業での指示に従ってください。
Learning Vocabulary in Another Language (3rd ed.) (Cambridge University Press)
著者: Nation, P.
出版社: 2022
『英語辞書をフル活用する7つの鉄則』大修館書店
著者: 磐崎弘貞
出版社: 2011
参考書
書籍情報はありません。