自然環境の経済評価特論

博士後期課程地球環境学研究科

DGGE7210

コース情報

担当教員: 柘植 隆宏

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 火4

形式: 対面授業

レベル: 800

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

リアクションペーパー

50%

レポート

50%

その他

レポートはグループで作成するので,グループワークに取り組めることが求められる。

0%

詳細情報

概要

環境問題に対する経済学的なアプローチについて講義を行う。この授業では,環境の経済的価値を評価するための手法である環境評価手法について,自然環境の経済評価を事例として解説を行う。また,パソコンを用いた実習も行い,具体的な分析手順を習得する。一定レベルの数学の素養が求められる。 講義と実習を中心としつつ,グループワークなどのアクティブ・ラーニングも実施する。また,リアクションペーパーの提出を求め,授業中にフィードバックを行う。 なお,この授業と英語の"Economic Valuation of the Natural Environment"は内容がほぼ同じなので,いずれか一方のみを履修することが望ましい。

目標

この授業の目標は,環境問題に対する経済学的な分析手法を習得することで,現実の環境問題の発生原因,およびそれに対する対策を,経済学の観点から評価・分析できるようになることである。特に,環境の経済的価値を評価し,費用便益分析などを用いて環境政策を効率性の観点から評価できるようになることを目標とする。

授業外の学習

授業中に指示する参考文献を事前に読んでおくこと。(毎回の講義ごとに100分程度) 前回の内容を理解していることを前提に講義を行うので,毎回欠かさず復習を行うこと。(毎回の講義ごとに100分程度)

所要時間: 200分

スケジュール

  1. ※以下は予定であり,授業の進捗状況により各テーマの回数は変更することがありうる。 イントロダクション:環境の価値と評価手法
  2. 仮想評価法(CVM): 理論
  3. 仮想評価法(CVM): 調査設計
  4. 仮想評価法(CVM): 実習1
  5. 仮想評価法(CVM): 実習2
  6. コンジョイント分析: 理論
  7. コンジョイント分析: 調査設計
  8. コンジョイント分析: 実習
  9. ベスト・ワースト・スケーリング: 理論
  10. ベスト・ワースト・スケーリング: 調査設計
  11. ベスト・ワースト・スケーリング: 実習
  12. その他の手法
  13. 公共財と費用便益分析
  14. 学生によるレポートのプレゼンテーション

教科書

教科書は指定せず必要に応じて資料を配布する。

    参考書

    • 初心者のための環境評価入門

      著者: 栗山浩一・柘植隆宏・庄子康

      出版社: 勁草書房・2013年

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