地域統合専門研究２
博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 国際関係論専攻
DFIR7870
コース情報
担当教員: 中内 政貴
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 木4
形式: 対面授業
レベル: 800
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
50%
レポート
50%
詳細情報
概要
1990ー2000年代に隆盛を誇った地域統合研究は,何を明らかにし,どのような限界を有していたのか。そして現在においては意義を失ってしまったのか,最近の文献を通して読み解く。 秋学期は,アジアの地域統合の試みに焦点を当て,行為主体(アクター),パワー,政策分野等の視角から分析を行う。また,地域統合研究の枠組みを用いた分析を履修学生が実施し,それぞれ研究発表を行う。
目標
地域統合について,最近の文献を把握し,関連する現在の国際関係の事象への理解を深め,分析と議論を行えるようになる。
授業外の学習
本講義では,講義内容の考察や追加的な調査の実施を参加者に求めることに加えて,さらに専門的な知識のインプットも重視する。参加者は,最低でも毎週の講義の復習に40分,毎回指定する文献の内容の把握に70分,次回の内容の予習と追加的な調査に70分,考えをまとめるために30分を費やすことを求める。
所要時間: 210分以上
スケジュール
- イントロダクション:欧州統合規範の受け入れ,変容,抵抗と拒絶
- 文献講読および議論(1):選択的・消極的受け入れ
- 文献講読および議論(2):移動の自由の原則と実践
- 文献講読および議論(3):EUとグローバルな経済ガヴァナンス
- 文献講読および議論(4):ユーロ圏の金融危機と「EUの規範パワー」に対する認識
- 文献講読および議論(5):単一の共通市場の変容
- 文献講読および議論(6):人の移動の自由に関する地域間比較
- 文献講読および議論(7):規範を通じた法の輸出
- 文献講読および議論(8):経済連携協定交渉を通じた規範の輸出・輸入
- 文献講読および議論(9):ASEANの野望と現実
- 文献講読および議論(10):EUーアジア貿易におけるジェンダーの価値
- 文献講読および議論(11):複雑化するロシアとEUとの関係
- 文献講読および議論(12):EU規範の中国への伝播
- 履修学生による研究発表
教科書
追加の文献について,授業時に指示する。
European Disintegration: A Search for Explanations
著者: Hans Vollaard
出版社: Palgrave Macmillan, 2018
European Union Contested: Foreign Policy in a New Global Context
著者: Elisabeth Johansson-Nogués, Martijn C. Vlaskamp and Esther Barbé eds.
出版社: Springer, 2020
参考書
書籍情報はありません。