環太平洋移民史専門研究1
博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 国際関係論専攻
DFIR7680
コース情報
担当教員: 飯島 真里子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金4
形式: 対面授業
レベル: 800
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
10%
レポート
30%
その他
毎週の課題 60%
60%
詳細情報
概要
本講義では田辺明生ら著『環太平洋地域の移動と人種』(京都大学出版会,2020年)を主なテキストとして,日本人移民や日系人の経験を中心として,植民地主義,人種主義,排外主義に関してトランス・ナショナル史の視点から議論を重ねていきます。 毎回の講義では,受講生1名による担当章に関する概要紹介後,教員による補足説明とクラス・ディスカッションを行います。また,12,13回目の学生発表は,修士論文に関する発表となります。
目標
移民研究における主要な概念・アプローチ・専門的知識の獲得 ・文献の精読により,研究に対する批判的視点を獲得 ・学んだことを自らの研究テーマに応用する力を向上 ・学術論文の書き方の向上
授業外の学習
・毎回のリーディングの要旨(A4用紙1〜2枚程度)を用意(100mins) ・毎回のリーディングに関するディスカッション・クエスチョンの準備(90mins)
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション
- 章「遭遇としての植民地主義」の精読とディスカション
- 章「アメリカに渡った被差別部落民」の精読とディスカション
- 4章「排日から排墨へ」の精読とディスカション
- 5章「博物館におけるマイノリティ表象」の精読とディスカション
- 7章「一九九二年ロスアンジェルス蜂起をめぐる表象の政治」の精読とディスカション
- 8章「巡礼する人種主義のためのノート」の精読とディスカション
- 9章「ヴァーチャル化する『人種』」精読とディスカション
- 章「『ほどく』『つなぐ』が生み出すマイナー・トランスナショナリズム」の精読とディスカション
- 『環太平洋地域の移動と人種:統治から管理へ,遭遇から連帯へ』の序章のディスカッション
- 『環太平洋地域の移動と人種:統治から管理へ,遭遇から連帯へ』の書評とディスカッション
- 学生(M2)による発表:論文構成に関する発表
- 学生(M1)による発表;論文のテーマに関する発表
- まとめ:ディスカッション
教科書
最初の講義で説明します。
環太平洋地域の移動と人種:統治から管理へ,遭遇から連帯へ
著者: 田辺明生・竹沢泰子・成田龍一
出版社: 京都大学出版,2021
参考書
書籍情報はありません。