国際社会学専門研究1(基礎)

博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 国際関係論専攻

DFIR7420

コース情報

担当教員: 稲葉 奈々子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火3

形式: 対面授業

レベル: 800

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

50%

レポート

50%

その他

なし

0%

詳細情報

概要

グローバル化とマイノリティ女性の社会運動を社会学的に理解するための基礎的な知識を学ぶ。欧米の市民社会の存立基盤として自明のものであった国民国家やナショナルアイデンティティがグローバル化のなかで直面するようになった問題を,マイノリティの観点から考察する。

目標

国境をキーワードとして,国民でありミドルクラスの男性を市民として想定した市民社会が,それらの属性からはずれるマイノリティの社会運動理論によってどのように批判されているかを理解し,具体的事例に則して考察できるようにする。それによって,「市民」として想定されてこなかったマイノリティの権利の問題の所在を理解する。

授業外の学習

講義では,毎回全員がテキストを読んで要約とコメントをレジュメにして提出し,それに基づいて議論するため,テキストは全員が熟読してくることが必要です。授業前の要約とコメント(130分),授業後には学んだ概念を参照して現代社会の諸事象の説明に応用するリアクションペーパー(60分)を提出してもらいます。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. イントロダクション
  2. 社会運動にかんする基礎1(都市底辺層の社会運動:アメリカ)
  3. 社会運動にかんする基礎2(都市底辺層の社会運動:アメリカ2)
  4. 社会運動にかんする基礎3(非正規移民の社会運動:アメリカ1)
  5. 社会運動にかんする基礎4(非正規移民の社会運動:アメリカ2)
  6. 社会運動にかんする基礎5(移民二世の社会運動:フランス)
  7. エスニックマイノリティの社会運動1(都市暴動:フランス1)
  8. エスニックマイノリティの社会運動2(都市暴動:フランス2)
  9. エスニックマイノリティの社会運動3(音楽と社会運動)
  10. 女性運動1(エンパワーメント)
  11. 女性運動2(ジェンダーと社会運動1)
  12. 女性運動3(ジェンダーと社会運動2)
  13. インターセクショナリティ1(クレンショーの議論を理解する)
  14. インターセクショナリティ2(クレンショーの議論を応用する)

教科書

授業中に指示します。

    参考書

    書籍情報はありません。

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