東アジア社会文化研究(上級)2

博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻

DFAS7530

コース情報

担当教員: 権 香淑

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金3

形式: 対面授業

レベル: 800

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

出席状況

20%

授業参加

40%

レポート

40%

詳細情報

概要

この演習では,東アジア地域における歴史的,社会的,文化的な文脈の中で,人の移動がどのように展開されてきたのか,またグローバル化が進むなかでどのような問題に直面し,変化しようとしているのかについて,個人,社会,地域,国家など様々なレベルで考察することを目的に,文献を購読し,理解や知見を得ることを目指す。 担当教員は,東北アジアにおけるコリアン・ディアスポラの社会,とりわけ朝鮮半島から中国や日本への移動を中心に研究をしているが,授業ではコリアンの移動に限らず,華僑・華人,日系人など,その他のエスニシティや背景をもつ人の移動や諸関係についても言及し,東アジアのディアスポラをめぐる問題群や特殊性を学ぶ。 文献については,グローバリゼーション,トランスナショナリズム,植民地主義,ポストコロニアリズム,エスニシティ,ナショナリティ,人種,マイノリティ,ジェンダー,アイデンティティなど,人の移動研究に付随する論点および交差性を踏まえ,授業開始時に受講者と相談の上,関心に合わせて取り上げる。 ※秋学期は,春学期で議論した内容を踏まえ,さらに各自の問題関心に沿った文献を選定したうえで,精読し,報告,議論につなげる。

目標

前期課程1年次は,文献講読や議論を踏まえて学術的問題関心を鍛えつつ,研究課題を精査すること。 前期課程2年次は,先行研究の整理ならびに調査・研究を踏まえて論文執筆の準備を進めること。

授業外の学習

各自の研究発表を準備すること。全受講者が該当の文献を事前に講読し議論に参加する準備を行うこと。講読の発表担当者はレジュメを作成し事前に共有すること。発表担当者でない場合にも,⾃分にとって不明な点などを明確に意識した上で授業に臨むこと。

所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上の予習,復習が求められる。

スケジュール

  1. 導入:問題意識や研究関心の共有,全体の講読書および分担内容の決定
  2. 受講生の問題意識に基づいた研究報告
  3. 文献講読とディスカッション
  4. 文献講読とディスカッション
  5. 文献講読とディスカッション
  6. 受講生の問題意識に基づいた研究報告
  7. 文献講読とディスカッション
  8. 文献講読とディスカッション
  9. 文献講読とディスカッション
  10. 受講生の問題意識に基づいた研究報告
  11. 文献講読とディスカッション
  12. 文献講読とディスカッション
  13. 文献講読とディスカッション
  14. まとめ:受講生による研究報告と振り返り

教科書

授業初回時に複数提示し,受講者と相談の上,決定する。

    参考書

    適宜,授業内に指示する。

    • 東アジアのディアスポラ (叢書グローバル・ディアスポラ1)

      著者: 駒井洋監修,陳天璽・小林知子編

      出版社: 明石書店,2011年

    • 帝国以後の人の移動:ポストコロニアリズムとグローバリズムの交錯点

      著者: 蘭信三編

      出版社: 弁誠出版,2013年

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