南アジア社会開発研究(上級)1
博士後期課程グローバル・スタディーズ研究科 - 地域研究専攻
DFAS7440
コース情報
担当教員: 田中 雅子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 水2
形式: 対面授業
レベル: 800
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
70%
レポート
30%
詳細情報
概要
南アジアは世界で最もジェンダー格差が大きい地域のひとつであるが,近年,その格差は縮小傾向にある。グローバル・ジェンダー・ギャップ・レポートによれば,バングラデシュやネパールは日本よりもジェンダーギャップが小さい。しかし,依然として女性の労働負担は大きく,国外に移住した女性たちにもその傾向がみられる。本講義では,南アジアにおけるジェンダー研究の基本を学んだあと,移住した南アジア女性を対象とした研究書を手がかりに,ジェンダーの視点から南アジア社会,また南アジアからの移出民が渡航先で形成した社会について考察する。
目標
M1は,在外南アジア移民社会の主要な課題を理解できるようになる。 M2は,個人,世帯,コミュニティの各レベルにおける在外南アジア移民社会を特にジェンダーの視点から分析ができるようになる。 D1~D3は,在外南アジア移民社会を例に,他の地域出身者の移民社会の主要な課題を理解し,個人,世帯,コミュニティの各レベルにおける特徴を特にジェンダーの視点から分析できるようになる。
授業外の学習
予習 シラバス等で提示されたテキストの章を読み,要約を行う。 復習 テキストの不明点を確認し,関連資料を読んで,事例検討などから考察を深める。
所要時間: 190分
スケジュール
- ジェンダーの視点で見た南アジア社会
- 輪読テキスト1:Indian migrants in Tokyo概要
- 輪読テキスト1:1 Introduction
- 輪読テキスト1:2 The social life - Bonding together
- 輪読テキスト1:3 Religion and shifting identities
- 輪読テキスト1:4 The business and professonal world
- 輪読テキスト1:5 The Journey from here onwards
- 輪読テキスト1:著者との対話
- 輪読テキスト2:NYのネパールコミュニティ
- 輪読テキスト2:NYのネパール人移民団体
- 輪読テキスト2:NYのベビーシッターによる運動
- 輪読テキスト2:NYのネイルワーカーによる運動
- 各自の研究との関連を探究
- まとめ
教科書
そのほかの文献については授業内で提示する
Surving the Sanctuary City: Asylum-seeking Work in Nepali New York
著者: Tina Shrestha
出版社: University of Washington Press, 2023
参考書
書籍情報はありません。