文化財保存と国際協力
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS61900
コース情報
担当教員: 丸井 雅子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
授業参加
40%
リアクションペーパー
20%
レポート
40%
詳細情報
概要
この授業では文化遺産保存概念への理解を深めると同時に,近年の同分野における議論の動向を学びます。また無形遺産(カンボジアの大型影絵芝居)に焦点を絞り,具体的な地域及び無形遺産の現状を学びます。 各回授業は,講義(60分程度),グループディスカッション(20分程度),リアぺ(20分程度)で構成される予定です。 1.文化遺産保存分野における2つの概念(オーセンティシティとインテグリティ)を理解する。 2.無形遺産の概念,現状,課題について理解を深める。 3.カンボジアの無形遺産「大型影絵芝居:スバエク・トム」への理解を深める。 4.各回リアぺを提出 5.学期末にレポート(2,000字程度)を提出する。 *受講生の人数にもよりますが,身体を動かす時間があります(可能な範囲で)。
目標
1.オーセンティシティやインテグリティといった概念を理解し,立場や遺産の種類に応じてそれぞれ説明できるようになる。 2.地域の文化や事情についての理解を踏まえた上で,無形遺産の保存・継承・活用について受講生自身が独自のリサーチ・クエスチョンを提示できるようになる。
授業外の学習
予習:Moodleで紹介する資料等は授業前の予め読むこと。(20分) 復習:関連資料を読み,研究会等に積極的に参加することが望まれる。(50分) ほか:レポート等作成(120分)
所要時間: 190分以上
スケジュール
- ➀授業計画の説明,書評及び対象文献,期末レポートの説明 ➁文化遺産概念
- 世界遺産条約と国際協力:UNESCO
- 無形文化遺産の保護と継承:世界システムの変容と文化多様性保護
- カンボジアの無形文化遺産:大型影絵芝居(スバエク・トム)1
- カンボジアの無形文化遺産:大型影絵芝居(スバエク・トム)2
- 文化遺産国際協力の現場から1:民間財団の実践
- 日本の世界遺産条約締結と世界的展開
- 文化遺産国際協力の現場から2: 文化遺産国際協力の現場から2:日本政府の実践
- 地域からみた文化財保護1:口頭伝承,記憶と体験
- 地域からみた文化財保護2:儀礼,祭り,技術
- 生活文化からサステナビリティを問い直す1:資源利用
- 生活文化からサステナビリティを問い直す2:食文化
- アクターからみた文化遺産国際協力
- 総括:文化財保存と国際協力の展望(わたしたちができること)
教科書
関係資料はMoodle上で紹介,提供します。
参考書
書籍情報はありません。