グローバル化と経済学

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS61800

コース情報

担当教員: 古川 雄一

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 木3

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 200

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

40%

授業内期末試験

授業期間中

40%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

情報技術や輸送技術の劇的な進歩により,現代経済においては,ヒト・モノ・カネ・情報が国境を越えて,地球規模で移動・流通しています。そのようなグローバル化の潮流とともに,あらゆる国家と国家は「経済」というフィルターを通して相互に影響しあい,現代社会に生きるわたくしたちは,したがって,自国だけでなく他国・他地域の経済現象の影響から逃れることはできません。このことは,2007-2008金融危機や世界的なコロナ・パンデミックを思い出してみれば明らかでしょう。このようにますます「グローバル化」する社会経済に生きるわたくしたちにとって,経済活動・現象を的確に把握する技術―経済学の概念や理論の基礎,特にミクロ経済学とマクロ経済学の基礎―の習得は必須であるといっても過言ではありません。 本講義では,経済行動―人々の消費行動(買物)や企業の生産行動(モノづくり)―を科学的に検討・分析する,行動科学としてのミクロ経済学の基礎を学びます。その後,授業の後半では,前半で学んだ経済分析の手法を用いて,人・企業の経済行動の結果として生じる経済現象―例えば,独占,環境汚染,インフレーション,円高・円安など―に関する理解を深めていきます。その際,国際金融や金融政策(利上げ)といったマクロ経済学に関連する知識も補足しながら,学修を進めていく計画です。

目標

本講義においては,社会科学としての経済学の役割を理解した上で,主にミクロ経済学の側面から,消費者と企業の意思決定や選択のあり方を理解することを目的とします。また,消費者・企業が行動した結果生じる「市場均衡」を分析する経済学の手法を身に着けることで,グローバル化する経済のさまざまな現象を理解し,初歩的な経済分析を行う技術を体得することを目指します。

授業外の学習

事前学習としては,教科書の該当箇所(適宜授業中に指示します)と配布資料に目を通しておくことが有益です。事後学習については,ほぼ毎回だす課題に真剣に取り組むことが最も大切です。

所要時間: 190分

スケジュール

  1. 経済とはなにか?経済学の役割とグローバル化(対面)
  2. ミクロ経済学の考え方: 合理的意思決定と行動経済学(対面)
  3. 消費行動: より望ましい「買物」行動とは?(オンデマンド)
  4. 限界支払用意から需要へ(オンデマンド)
  5. 需要の性質と消費行動のまとめ(オンデマンド)
  6. 企業行動: より望ましい「生産」行動とは?(対面)
  7. 市場均衡(需要と供給のバランス)と Moodle で小テスト(オンデマンド)
  8. 市場のゆがみ: 独占(対面+オンデマンド... 状況によっては オンデマンドのみ)
  9. 国際貿易と貿易政策(オンデマンド)
  10. グローバル経済における知的財産権保護とイノベーション(対面)
  11. 外部性と環境汚染: ミクロ経済学的分析(オンデマンド)
  12. 国際金融とインフレーション(オンデマンド)
  13. グローバル経済における金融政策とマクロ経済学の枠割(対面)
  14. 期末試験(対面)

教科書

第6回講義までは教科書の内容を抜粋して解説します。後半は,さまざまなトピックをカバーする予定なので,適宜,参考文献を提示します。

  • ミクロ経済学の基礎

    著者: 矢野誠

    出版社: 岩波書店・2001年

参考書

書籍情報はありません。

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