東南アジア現代政治史
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS61500
コース情報
担当教員: 櫻田 智恵
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木2
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
この授業では,東南アジア地域に焦点をあて,現在の政治や社会がどのような歴史的影響を受けながら展開しているのかについての理解を深めます。その際,国民国家形成や国民統合などのナショナリズム論,「圧縮された近代化」論,権威主義体制の持続や民主化に関する論などについても学習します。 東南アジアの政治史を通じて,自分たちを取り巻いている政治や社会についても考察を深めていこうとする態度も身につけていきましょう。
目標
1.東南アジアについて,関心のある政治的テーマを見つける 2.文化や社会によって人々の価値観や生活実践が異なることを理解する 3.世界情勢(巨視 的)と地域固有の社会背景(微視的)という両視点から事象を捉えることができるようになる 4.東南アジアをはじめとする国際政治を理解するための基礎的な分析枠組みや視点,視野を身につける
授業外の学習
・各回にリアクションペーパーを書いてもらい,Moodle上で提出してもらいます。授業時間内に書くことができる分量を想定しています。 ・授業中に扱った事例について,ドキュメンタリーなどの映像資料なども積極的に紹介します。それらにも関心を払ってみてください。 ・期末レポートは授業中に学ぶ内容を用いて東南アジアの政治事象を説明するものです。東南アジアで現在起こっていることをはじめとする様々な歴史的事象に関心を持てるよう,情報収集を積極的に行なうことを推奨します。
所要時間: 190分
スケジュール
- 多様で新しい地域「東南アジア」(期末レポートについても説明します) ※授業の内容,および各テーマの回数は受講生の関心,理解度,進捗状況等により変更することがあります
- 国家建設と「国民」の創出(1)
- 国家建設と「国民」の創出(2)
- ナショナリズムと「建国の父」(1)
- ナショナリズムと「建国の父」(2)
- 「圧縮された近代」としての東南アジア(1)
- 「圧縮された近代」としての東南アジア(2)
- 冷戦と東南アジア
- 民主主義か権威主義か(1)
- 民主主義か権威主義か(2)
- 政治におけるマス・メディアの役割とポピュリズム
- ゲストスピーカーによる特別講義「インドネシア政治と音楽(仮)」
- ASEANの設立とその意義:「東南アジア」とは何か?
- 「東南アジア」の実像とこれから:期末レポートの返却,総評
教科書
教科書は指定せず,必要資料はMoodleで事前に配布します
参考書
指定の教科書は用いませんが,参考となる基本的な書籍は以下の通りです
アジアの独裁と「建国の父」
著者: 根本敬・粕谷祐子 編著
出版社: 彩流社・2024年
比較政治学の考え方
著者: 久保慶一・末近浩太・高橋百合子 著
出版社: 有斐閣・2016年