国際安全保障論2
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS61000
コース情報
担当教員: 齊藤 孝祐
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水3
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
その他
・ディスカッションへの参加を評価する。ただし,諸事情によりディスカッションの実施が困難になる場合には,方法または配点を変更することがある。 ・リアクションペーパーの提出をもって出席に代える。
詳細情報
概要
日米を中心とする安全保障の政策的な諸問題を理解することを目指し,そのための多様な概念・理論・トピックを学ぶ。安全保障をめぐる中心的な視点は伝統的に「国家」による「軍事問題」に置かれがちだが,その重要性を意識しつつも,問題がさまざまな政策領域の重なりあいによって構成されていること,そこに政府だけではないさまざまなアクターが関与していることを学術的に理解していく。 *必須ではないが,春学期の「国際安全保障1」を受講しておくと,より体系的に現代の安全保障問題を理解することができる。
目標
国際政治学や関連する政策分析の手法をもとに,現代の安全保障問題に関する自分の見解を組み立て,発信できるようになることを目指す。それと同時に,他者がどのような論理に基づいて安全保障や平和の問題を考えているのかを理解する視点・姿勢を身につけ,さまざまな見解が存在する中でバランスの取れた思考や議論を展開する力を身につけていく。
授業外の学習
・講義内容をふまえて資料や関連文献を調査し,リアクションペーパーを作成する。(60分程度) ・講義で紹介した文献,自分の関心に基づいて選択した論文や政策文書などを読み込み,講義内容を自身の知識として組み立てなおす。(130分程度) ・このほか,新聞やニュース等をフォローし,最新の外交・安全保障情勢に触れておくこと。また,ディスカッションセッションの前に発表される課題について,あらかじめ自分の意見を組み立てられるよう情報収集しておくこと。授業の中で紹介する文献の中で関心を持ったものを読んでおくことが望ましい。
所要時間: 190分以上
スケジュール
- イントロダクション ・関心や理解度に応じて,授業計画に若干の変更を加えることがある。
- 公共政策としての安全保障
- 安全保障と政策決定
- 武力行使をめぐる国際政治と国内政治
- 武器輸出をめぐる国際政治と国内政治
- ディスカッションセッション①
- 日米の同盟管理
- 基地をめぐる諸問題①―グローバルな基地問題の諸相―
- 基地をめぐる諸問題②―日本の基地問題―
- ディスカッションセッション②
- 経済・科学・技術と安全保障①
- 経済・科学・技術と安全保障②
- ディスカッションセッション③
- 日本を取り巻く安全保障の諸問題(ゲストスピーカーを予定)
教科書
本講義では特定の教科書を指定しないが,講義中に関連する書籍や論文,シンクタンクのレポートなどを紹介していくので,個々の関心に応じて読み進めること。 国際政治学の基本的な知見があると良い。関連科目未履修の学生は,参考書を事前に読んでおくと理解の助けになる。
参考書
『国際政治学をつかむ』[第3版]
著者: 村田晃嗣他
出版社: 有斐閣,2023年
『日本外交の論点』[新版]
著者: 佐藤史郎他編著
出版社: 法律文化社,2024年