国際安全保障論1

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS60900

コース情報

担当教員: 齊藤 孝祐

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水3

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

リアクションペーパー

30%

レポート

50%

その他

・ディスカッションへの参加を評価する。ただし,諸事情によりディスカッションの実施が困難になる場合には,方法または配点を変更することがある。 ・リアクションペーパーの提出をもって出席に代える。

20%

詳細情報

概要

20世紀以降の安全保障問題について考えていく。また,そのための基本となる知識として,国際政治学の主要理論や,さまざまな個別イシューを説明するための中規模理論,重要な歴史的ケースなどを紹介していく。複雑かつ目まぐるしく変化する現代の安全保障問題について学術的な視点から理解を深め,「安全保障とはいったい何の問題なのか」を多角的・多層的にとらえたうえで,自らの見解をまとめ,発信していく力を身につけることを目指す。

目標

さまざまな利害の交錯する現代の安全保障問題について,国際政治の理論や歴史をもとに学術的な視点から自分の見解を組み立て,発信できるようになることを目指す。それと同時に,他者がどのような論理に基づいて安全保障や平和の問題を考えているのかを理解する視点・姿勢を身につけ,さまざまな見解が存在する中でバランスの取れた思考や議論を展開する力を身につけていく。

授業外の学習

・講義内容をふまえて資料や関連文献を調査し,リアクションペーパーを作成する。(60分程度) ・講義で紹介した文献,自分の関心に基づいて選択した論文や政策文書などを読み込み,講義内容を自身の知識として組み立てなおす。(130分程度) ・このほか,新聞やニュース等をフォローし,最新の外交・安全保障情勢に触れておくこと。また,ディスカッションセッションの前に発表される課題について,あらかじめ自分の意見を組み立てられるよう情報収集しておくこと。このほか,授業の中で紹介する書籍の中で関心を持ったものを読んでおくことが望ましい。

所要時間: 190分以上

スケジュール

  1. イントロダクション/安全保障とはなにか ・関心や理解度に応じて,授業計画に若干の変更を加えることがある。
  2. 安全保障の問題を考えるための理論枠組み①(総論)
  3. 安全保障の問題を考えるための理論枠組み②(リアリズム)
  4. 安全保障の問題を考えるための理論枠組み②(リベラリズム)
  5. 安全保障の問題を考えるための理論枠組み③(コンストラクティヴィズム,その他の諸学派)
  6. ディスカッションセッション/グループワーク
  7. 軍備のメカニズム
  8. 同盟のメカニズム
  9. 抑止のメカニズム
  10. 国際制度の機能―国連と集団安全保障体制
  11. 軍備管理と軍縮の諸問題①
  12. 軍備管理と軍縮の諸問題②
  13. 新しい安全保障の課題
  14. ディスカッションセッション/時事問題

教科書

教科書については,原著(英語)の参照も可。教科書の難易度が高いと感じる場合には,参考書として挙げているテキストを一読するところから始めてみると良い。

  • 『国際紛争―理論と歴史』[原書第10版]

    著者: ジョセフ・S・ナイ・ジュニア/デイビッド・A・ウェルチ

    出版社: 有斐閣,2017年。

参考書

  • 『国際政治学をつかむ』[第3版]

    著者: 村田晃嗣/君塚直隆/石川卓/来栖薫子/秋山信将

    出版社: 有斐閣,2023年。

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