アフリカ社会論

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS58000

コース情報

担当教員: 戸田 美佳子

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 水1

形式: 対面授業

レベル: 300

アクティブラーニング: なし

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

50%

小テスト等

20%

詳細情報

概要

本講義では,社会的マイノリティとされる集団に焦点を当て,現代アフリカ社会の諸問題を捉えなおすことを目的とする。特に,①紛争と国家,国際社会,② 開発と先住民問題,③多様な身体:正常と異常の境という3つのテーマを取り上げ,サハラ以南アフリカ社会における先住民,障害者,言語的少数者,性的少数者がおかれている状況を理解する。授業ではテーマに関わる映像資料も用いながら多角的に学ぶ。

目標

1.サハラ以南アフリカ社会における,先住民,障害者,言語的少数者,性的少数者がおかれている状況を具体的に理解できるようになる。 2.アフリカ諸社会や国家のなかで,上記の集団が周縁的な立場に置かれるようになった歴史的背景を理解できるようになる。

授業外の学習

Moodleに,授業のレジュメ,その他の配布資料,課題,関連情報を共有するので,必ず事前に確認すること。また関連文献やDVDを紹介するので,受講後に興味を深めてほしい。 授業事前準備として,授業計画にそって参考図書などを熟読し授業に臨むこと[約 100 分程度]。 また授業終了後は,講義内容を振り返りまとめるとともに,提示した参考資料を読み,理解を深めること[約 100 分程度]。

所要時間: 約 200 分程度

スケジュール

  1. (以下の細目は,受講学生数,学生の理解度や諸事情に配慮して,その都度適宜変更を加える場合があるが,その際は授業時に伝達する。) イントロダクション―本講義の問題意識と成績評価の方法について説明 ①紛争と国家,国際社会,② 開発と先住民問題,③多様な身体:正常と異常の境という3つのテーマを説明します。
  2. わたしとは誰か?――エスニシティとアイデンティティの政治
  3. 文化人類学におけるエスニシティ研究――文化相対主義と現代的課題
  4. テーマ①紛争と国家,国際社会:エスニシティと国家
  5. テーマ①紛争と国家,国際社会:映画『ルワンダ 流血の4月』を視聴
  6. テーマ②開発と先住民問題:先住民運動の歴史
  7. テーマ②開発と先住民問題:アフリカ狩猟採集民と先住民
  8. テーマ③多様な身体―正常と異常の境とは? :アフリカにおける障害者学問題
  9. テーマ③多様な身体―アフリカの障害者に関連する映画『ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡』を視聴
  10. テーマ③多様な身体―正常と異常の境とは? :障害とジェンダー
  11. テーマ④多様な身体―正常と異常の境とは? 性的マイノリティ―アフリカ諸国におけるLGBT問題
  12. テーマ④多様な身体―正常と異常の境とは? 性的マイノリティ―カメルーンにおけるLGBT問題
  13. テーマ⑤言語的マイノリティ―アフリカにおける手話言語
  14. 全体のまとめ―現代アフリカ社会におけるマイノリティ

教科書

特定の教科書は使用しない。授業のレジュメをMoodleに挙げるので,確認すること。

    参考書

    下記のほかに,講義ごとの資料で参考図書や資料等を示します。

    • Disability in Africa: Inclusion, Care, and the Ethics of Humanity

      著者: Kamga, Serges Alain Djoyou, et al.

      出版社: University of Rochester Press, 2021

    • アフリカの森の女たち―文化・進化・発達の人類学

      著者: ボニー・ヒューレット

      出版社: 春風社・2020年

    • 越境する障害者ーアフリカ熱帯林に暮らす障害者の民族誌

      著者: 戸田美佳子

      出版社: 明石書店・2015年

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