演習(EUと紛争解決)2

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS57661

コース情報

担当教員: 中内 政貴

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 木5

形式: 対面授業

レベル: 400

アクティブラーニング: あり

他学部履修: 不可

評価方法

授業参加

50%

レポート

50%

その他

基本的に全ての回に出席し,議論に貢献することが求められる。上記の「授業参加」については,どの程度議論に貢献したかをもって評価を行う。レポートについては,学術論文形式で1万字程度のものを執筆する。

0%

詳細情報

概要

欧州統合において,国家間の武力紛争を防止することは当初より重要な目的であった。冷戦後に発足したEUは国家内で発生する紛争をも視野に,欧州内外で紛争を解決することを試みるようになった。ただしEUは,紛争解決への関与をEU自身のパワーの源としている面が存在する。ロシアーウクライナ戦争が続き,パレスチナ問題も混迷を深める中,この演習では,紛争およびその解決について,EUという仕組み/アクターを通して見えるものは何か,分析・考察を行う。 演習の形式としては,文献講読と研究発表を基本として,それらに基づく議論を毎回実施する。研究発表は秋学期に執筆予定のゼミ論文への準備段階となるので,通年での参加を前提とする。また,講義時間を延長することがあり得る。 この他,他ゼミや他大学との合同ゼミ,および,論文の発表会を予定している(実施時期については秋学期となる可能性がある)。

目標

・国際関係論,EUおよび国際機構・地域機構に関する基本的な知識を前提として,それらをEUと紛争との関係に応用し,分析・考察を行えるようになる ・卒業論文を書くために必要な知識や分析枠組みを身に着ける

授業外の学習

本講義では,講義で扱うトピックに関する考察や追加的な調査の実施を参加者に求めることに加えて,十分な知識を習得していない参加者がいることを想定し,さらに専門的な知識のインプットも重視する。参加者は,最低でも毎週の講義の復習に40分,毎回指定する文献の内容の把握に70分,次回の内容の予習と追加的な調査に70分,考えをまとめるために30分を費やすことを求める。

所要時間: 210分以上

スケジュール

  1. イントロダクション,授業の進め方および中心的な内容の紹介
  2. 文献講読・議論(1)および研究発表
  3. 文献講読・議論(2)および研究発表
  4. 文献講読・議論(3)および研究発表
  5. 文献講読・議論(4)および研究発表
  6. 文献講読・議論(5)および研究発表
  7. 文献講読・議論(6)および研究発表
  8. 文献講読・議論(7)および研究発表
  9. 文献講読・議論(8)および研究発表
  10. 文献講読・議論(9)および研究発表
  11. 文献講読・議論(10)および研究発表
  12. 文献講読・議論(11)および研究発表
  13. 文献講読・議論(12)および研究発表
  14. 文献講読・議論(13)および研究発表

教科書

追加文献について授業内で指示する。

  • Power-Sharing in Europe: Past Practice, Present Cases, and Future Directions

    著者: Soeren Keil, Allison McCulloch eds.

    出版社: Palgrave Macmillan

参考書

  • 『ヨーロッパ統合史[増補版]』

    著者: 遠藤乾(編)

    出版社: 名古屋大学出版会,2014年

  • 『外交・安全保障政策から読む欧州統合』

    著者: 中内政貴,田中慎吾編著

    出版社: 大阪大学出版会,2023年

  • 『EUの世界戦略と「リベラル国際秩序」のゆくえ―ブレグジット,ウクライナ戦争の衝撃』

    著者: 臼井陽一郎,中村英俊編著

    出版社: 明石書店,2023年

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