演習(国際政治経済論・経済学的アプローチ)１/SEMINAR (INTERNATIONAL POLITICAL ECONOMY
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS57654
コース情報
担当教員: 下川 雅嗣
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 木5
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
出席状況
授業参加
その他
毎回のグループワークの事前準備として,自分の意見や調べたことの簡単なまとめを用意し,それをグループワーク後に提出してもらう。これも授業参画の一環として評価に含まれる。
詳細情報
概要
国際政治経済諸問題から幾つかのテーマを設定し,それについてのグループワークを行う。事前にそのテーマに関して必読文献を指定するので各自はそれを読んでゼミ(演習)に参加することが要求される。その合間に,各自の研究テーマ報告,中間報告を行う。下記の授業計画は暫定的なテーマ案なので,ゼミ開始後に正式に決定する。またゼミ受講者は国際経済学1，2及び国際政治経済論(経済学的アプローチ)1・2(下川担当)を既に履修済みか,併せて受講することが勧められる。
目標
国際政治経済諸問題をより深く理解し,特に批判的に考える力を養うことを目的とする。各テーマについて知識や理解を深めるのみならず,毎回のグループワークにて,自分の意見を発表し,他者の意見を理解・尊重した上で,議論を経てグループとしての意見をまとめていくコミュニケーション能力も身につける。 また秋学期の再配置後のゼミにて,学期末には卒論,ゼミ論等何らかのプロダクトが必要になるので,それまでに論文を書く能力をみにつける。特に春学期は,その準備として,テーマや問題発見の能力も養う。
授業外の学習
毎回のゼミごとに,各テーマに関して必読 文献を指定するので各自はそれを事前に読んで,自分なりにまとめた上で,ゼミに参加することが要求される(130分)。また毎回のグループワークと同時並行で,卒業論文執筆予定者は各自の研究,そしてそれ以外のもの(主に3年生)も 交換留学生以外は年度末の最終プロダクト(ゼミ論,グループ研究等)のためのテーマを見つけ,そのテーマでの学習・研究をすることとなる(60分)。なお,総合グローバル学部生以外は,下記参考書１の「アカデミック・スキルズ」を学期の早いうちに必ず読んでおくこと(総合グローバル学部学生も復習してください)。なお,ゼミは回によっては 30分ほど時間延長の可能性がある。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション(以下に記載するテーマは暫定的な例示である。初回のゼミにて修正版を提示します。その他のテーマとしては,「開発と発展」「貧困と教育」「国際協力における外部者の役割」「児童労働」「アフリカの発展」「累積債務問題」「貿易ゲーム」「海外直接投資(FDI)」「農業補助金問題」「水問題」「環境難民」「エコロジカル・フットプリント」「フェアートレード」「社会的企業」「地域通貨」「BOPビジネス」「企業の社会的責任(ＣＳＲ)」「ベーシックインカム」「北欧型経済システム」「日本の途上国化」「日本の野宿者(先進国の貧困と排除)」「社会分析(現代日本社会の問題)」などの可能性)。初回のゼミの時にさらに検討した案を提示する予定。
- 貧困・開発・発展とPeople's Process
- 貧困緩和の処方箋(開発経済学の再考):アジアと日本の未来に向けて
- グローバルな所得格差の実態
- 持続可能な開発(SDGs)の罠
- 各自の研究テーマ(問い)の発表:卒論,ゼミ論執筆予定者
- 各自の研究テーマ(問い)の発表(続き):卒論,ゼミ論執筆予定者
- アグリビジネス,遺伝子組み換え食品,日本の食
- 知的所有権との途上国への技術移転の問題
- TPP,RCEP(東アジア地域包括的経済連携)などのメガ地域貿易協定(FTA)から見た経済統合の問題
- 経済のグローバル化,社会的連帯経済,有機農業
- 日本の抑圧構造からの解放(と労働者組合)
- 卒論研究計画報告
- 卒論最終報告,卒論研究計画報告(続き),ゼミ論研究計画報告
教科書
毎回の必読文献は,ムードルにアップする予定である。
参考書
アカデミック・スキルズ ―大学生のための知的技法入門(第3版)
著者: 佐藤望(編著)・湯川武・横山千晶・近藤明彦
出版社: 慶應義塾大学出版会
貧困・開発・紛争:グローバル/ローカルの相互作用(地域立脚型グローバル・スタディーズ叢書第３巻)
著者: 幡谷則子,下川雅嗣[編著]
出版社: 上智大学出版会,2008年