演習(アジア研究C)1
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS57634
コース情報
担当教員: 櫻田 智恵
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 月3
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
その他
書評レポートについて,3年生が執筆,発表等を中心的に行います。原稿/発表内容等で評価します。4年生は原稿の添削,発表内容へのアドバイスなどを行います。活動を見て総合的に成績を判断します。 この他,各人の研究テーマについての報告も踏まえ,評価します。
詳細情報
概要
19世紀後半から現代に至る東南アジアの政治や歴史,文化について考察するのが,このゼミのテーマです。歴史学は,単に出来事を羅列するものではなく,その背景にある因果関係を複合的・多角的にみていくことが求められます。さらには,ある資料を発見した時,その資料が発信されたり残された事情についても慎重に見極めることが必要です。ゼミでの学びを通じて,そうした力を身につけます。 春学期は,研究活動に関する基礎的なこと(研究倫理や方法など)について学びます。,また,書評レポートを中心に執筆し,それを違いに添削し合うこと,発表し合うことで先行研究の批評の仕方を身につけることを目指します。 書評レポートは3年生が執筆し,4年生がそれを添削する形式で行います。 ※初回では,今学期に書評する書籍を決めます。各人1−2冊,希望の図書を決めてきてください。簡単にプレゼンしてもらい,投票で決定します。
目標
【3年・4年生共通】研究を行う際に重要になる研究倫理について理解する 【3年生】 ①資料の収集方法について理解し,それを分析する能力を身につける ②論文を書くために必要な手法を学び,先行研究をレビューできるようになる 【4年生】 ①他の人の原稿を見て,指摘やコメントができるようになる ②卒業論文の執筆に向け,調査内容の分析や精査,追加の資料収集等に向けた準備ができるようになる
授業外の学習
演習は,指定した図書を基に,調べてきたことを報告したり議論したりする時間です。 そのため,事前に指定図書を読んだり,それについて調べたりする時間は必ず必要です。また,演習中に議論された内容について振り返り,関連する本や論文を読んで自分の考えを醸成する活動も求められます。 こうした活動を通じ,自分が執筆する卒業論文のテーマや方向性を決めていきましょう。
所要時間: 190分
スケジュール
- 書評希望図書を持ち寄ってプレゼン合戦し,今学期に読む本を決定する。 ゼミの内容,及びグループワークについての説明。
- 年生による留学報告,および卒論テーマと春休みの調査についての報告
- 文献講読①:グループに分かれて書籍の内容や論点について整理する ※この日までに担当文献を読んでくること
- 日本で調べられる「現地資料」 (実際に資料室や図書館を見学し,資料を見てみましょう)
- 文献講読①:書評論文の発表とディスカッション1
- 文献講読①:書評論文の発表とディスカッション2
- 文献講読①:書評論文の発表とディスカッション3
- 文献講読①:書評論文の発表とディスカッション4
- 4年生による研究の中間発表1 卒業論文の内容について,中間発表してもらいます
- 4年生による研究の中間発表2 卒業論文の内容について,中間発表してもらいます
- 4年生による研究の中間発表3 卒業論文の内容について,中間発表してもらいます
- 3年生による研究テーマとその先行研究に関する中間発表1
- 3年生による研究テーマとその先行研究に関する中間発表2
- 総括
教科書
授業中に適宜提示します。
参考書
研究テーマや調査方法に悩んだら,下記書籍が参考になります。
リサーチのはじめかた ――「きみの問い」を見つけ,育て,伝える方法
著者: マラニー, トーマス・S; レア, クリストファー 著, 安原和見 翻訳
出版社: 筑摩書房, 2023年
フィールドワークの学び方―国際学生との協働からオンライン調査まで
著者: 村田 晶子・箕曲 在弘・佐藤 慎司 編
出版社: ナカニシヤ出版, 2022年