演習(国際社会学)2
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS57623
コース情報
担当教員: 稲葉 奈々子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 水5
形式: 対面授業
レベル: 400
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 不可
評価方法
授業参加
50%
レポート
50%
その他
なし
0%
詳細情報
概要
グローバリゼーションは既存の社会学理論にさまざまな課題を提示したが,そのひとつにポストコロニアリズムがある。古典的な市民社会論は,植民地支配を受けた人びとが旧宗主国で二級市民扱いされる差別的な状況を想定してこなかった。講義ではポストコロニアリズム理論を用いて国境を越える女性運動が市民社会論に提示する問題を扱うテキストを読み,日本の現状にも即して議論を進める。
目標
ポストコロニアリズムについての基本的な概念を理解し,この概念を用いて,グローバリゼーションを批判的に読み解くことができるようにする。とくに植民地支配下にあった被抑圧者が行為者として運動の担い手となるプロセスを,ポストコロニアリズムの文脈のなかで考察し,日本の文脈に即して議論できるようにする。
授業外の学習
講義では,毎回全員がテキストを読んで要約とコメントをレジュメにして提出し,それに基づいて議論するため,テキストは全員が熟読してくることが必要です。授業前の要約とコメント(95分),授業後には学んだ概念を参照しながらゼミ論の執筆(95分)の進んだ部分を提出してもらいます。
所要時間: 190分
スケジュール
- イントロダクション
- 国際社会学を理解するための文献講読(後期近代とは)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(1)
- 国際社会学を理解するための文献講読(再帰的近代化)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(2)
- 国際社会学を理解するための文献講読(移民)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(3)
- 国際社会学を理解するための文献講読(移民の子ども)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(4)
- 国際社会学を理解するための文献講読(移民とジェンダー)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(5)
- 国際社会学を理解するための文献講読(インターセクショナリティ)
- グローバリゼーションと市民社会にかんする個人の研究報告(6)
- ゼミ論執筆に向けたフィードバック
教科書
テキストは授業のはじめに論文リストを配布します。
参考書
書籍情報はありません。