特講(アフリカの家族と親族)
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS57519
コース情報
担当教員: 椎野 若菜
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 火2
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 400
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
本講義では,アフリカの人々を理解するための基礎である,セクシュアリティ/ジェンダー,結婚,家族を中心に,その社会制度のありかたを社会人類学の古典から現代人類学研究から学ぶ。そのうえで現代アフリカの村落と都市における女性の社会的地位,社会進出,若者の直面する諸問題等,社会経済的変化とともにどのように変化しているのか。アフリカ父系社会とは何か,そしてこの先どのように変化していくのか。受講者とともに考えていく。 受講者の関心にも寄り添いながら,適宜扱うことも柔軟にし,ともに議論していきたい。 ::: 授業時以外,質問はE-mailにて対応します。その際は,件名を「氏名@上智大学」としてください。 [email protected]
目標
アフリカ社会は大きな変化の渦中にある。その変化のありようをとらえるにも,アフリカ社会における基礎的な社会組織,社会制度の概要をおさえる必要がある。本講義ではシングルマザー,若者,老人が抱える問題について関連づけてみられるようにする。
授業外の学習
講義中に言及,提示した文献や映像等に積極的では性,結婚,家族,若者,老人,といったトピックについて扱っていくが,現代にはそれに関する多くのニュースが溢れている。意欲的に海外の時事ニュースからも関連した情報としてキャッチできるようにする。
所要時間: 授業の復習(40分)授業で扱われたトピックに関して文献・映像資料調査(150分)
スケジュール
- イントロダクション:社会文化人類学の学問の姿勢,特徴をおさえる。フィールドワークとは。
- 性の多様性と結婚:様々な民族誌より,人類の性のありかたの多様性を学ぶ。
- アフリカにおける「民族」の多様性,植民地化による社会組織の変化
- 結婚とは:人類学における定義の変遷と結婚,婚資の意味を考える
- 結婚と家族:一夫多妻制をとる社会の在り方とは
- 結婚と家族:レヴィレートと呼ばれる,結婚を補完する制度と家族の在り方を学ぶ。
- 結婚と家族:アフリカにおける幽霊婚,女性婚の仕組みと現代の在り方を学ぶ
- 東アフリカにおける父系社会の婚内・婚外関係,不妊と女性の社会的地位
- アフリカにおける性教育と早期妊娠,早婚
- アフリカにおけるシングル(村での地位,都市でのありかた)
- アフリカの若者・老人問題 LGBTI問題
- アフリカでフィールドワークをするには:「フィールドにどう入るか」
- アフリカでフィールドワークをするには:直面する社会問題とどう向き合うか
- まとめ
教科書
講義中にも随時定時する
参考書
アフリカ社会を学ぶ人のために
著者: 松田素二
出版社: 世界思想社 2014年
『社会問題と出会う』
著者: 白石壮一郎・椎野若菜
出版社: 古今書院 2017年
『フィールドに入る』
著者: 椎野若菜・白石壮一郎
出版社: 古今書院 2014年