アフリカ史
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS57100
コース情報
担当教員: 楠 和樹
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金5
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
40%
定期試験
定期試験期間中
60%
詳細情報
概要
21世紀のアフリカは世界経済の最後のフロンティア,巨大な市場と資源を抱えた「成長する大陸」として注目されている一方で,地域紛争,飢餓,環境破壊などの危機と切り離すことのできない「絶望の大陸」のイメージを引きずっている。このように陰影に富んだアフリカの現在のあり方を理解するためには,アフリカを歴史的に捉える必要がある。この授業ではアフリカの政治経済的な転換と,それにともなう社会的,文化的,環境的なプロセスについて理解することを目的としている。具体的には,19世紀から独立までの時期に焦点を当てる。基本的には時系列に沿って学習を進めていくが,同時に女性とジェンダー,治癒と健康,エスニシティとアイデンティティ,そして自然と環境などの関連するテーマや,アフリカ史の理論的枠組みなどについても知識を身につけていく。
目標
19世紀から独立期までのアフリカ史の流れを掴むとともに,関連するテーマについて知識を深めることができるようになる。
授業外の学習
前回授業の復習をすること。
所要時間: 190分
スケジュール
- オリエンテーション
- 世紀の西アフリカ―大西洋奴隷貿易,イスラーム改革主義,奴隷貿易の廃止,「合法的商業」の導入
- 世紀の東アフリカ―インド洋世界と東アフリカ,長距離交易の発展,インド洋の奴隷貿易
- 世紀の南部アフリカ―ムフェカネ/ディファカネ,グレート・トレック
- 植民地化以前のキリスト教の布教―コンゴ王国,福音主義,シエラレオネ植民地
- 「アフリカ分割」と地域社会の抵抗―ベルリン会議とその背景,アサンテ戦争,マジマジの反乱
- 南部アフリカの植民地支配と抵抗―鉱物革命,南アフリカ戦争,南アフリカ連邦の成立
- 植民地支配―経済と行政制度の確立
- 第一次世界大戦とその後の変化―戦場としてのアフリカ,兵士としてのアフリカ,教育と医療
- 第二次世界大戦と脱植民地化の思想的萌芽
- 植民地開発と第二次植民地支配
- 反植民地闘争と独立―西アフリカ
- 反植民地闘争と独立―東アフリカ
- 反植民地闘争と独立―南部アフリカ
教科書
テキストは用いず,毎回資料をMoodleに掲出する。
参考書
新書アフリカ史
著者: 宮本正興・松田素二
出版社: 講談社,2018
History of Africa , third edition
著者: Kevin Shillington
出版社: Palgrave, 2012