NGOと社会運動の人類学

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS55800

コース情報

担当教員: 福武 慎太郎

単位数: 2

年度: 2024

学期: 秋学期

曜限: 金5

形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

10%

リアクションペーパー

20%

レポート

70%

詳細情報

概要

主にアジア諸地域を事例としながら,反貧困,反グローバル化,難民問題,環境問題,マイノリティの権利問題などに取り組むNGOと社会運動について,人類学の視点から講義する。伝統的に人類学は非国家主体,無政府社会の政治社会組織や生活様式を研究対象としてきた。本講義では,狩猟採集社会,遊牧民,海洋民,無文字社会などを研究してきた人類学の伝統の延長線に,非国家主体としてのNGOと社会運動を位置づけ,その人類学的研究の意義と可能性について理解を深めることを目標とする。

目標

・広い視野に立ち,社会に対する関心を高め,諸資料に基づいて多面的・多角的に考察し,人間のあり方,生き方についての自覚を育て国際社会に生きる地球市民として必要な資質の基礎を養う。 ・平和,人権,貧困,環境問題に取り組むNGOと社会運動について,歴史的,思想的な理解を深めると同時に,既存の制度や価値に対する批判的視座を養う。

授業外の学習

授業内で配布した資料にもとづき,紹介した文献を読むなどの授業後の学習が求められる授業内で指定されたテキストを事前に読み,議論に積極的に参加することが期待される。 また期末課題に向けて,各自でNGOや社会運動に関する事例研究を進める必要がある。 ・授業を振り返りリアクションペーパーを書く(10分) ・授業内で指定されたテキストを事前に読み,論点を整理する(30〜120分) ・各自の期末課題に向けた準備と執筆(30〜120分)

所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上

スケジュール

  1. オリエンテーション:NGOと社会運動を人類学の視点からみる※ 以下は予定であり,授業の進捗状況により各テ ーマの回数は変更することがありうる
  2. 人類学における社会組織研究と生活様式
  3. 生活様式と組織(1):狩猟採集社会
  4. 生活様式と組織(2):農耕と牧畜
  5. 生活様式と組織(3):遊牧民,海洋民
  6. 生活様式と組織(4):焼畑農耕
  7. 非国家社会における知とテクノロジー(1):政治と経済(紛争処理,交易)
  8. 非国家社会における知とテクノロジー(2):歴史と文化(無文字社会における知)
  9. 非国家社会における知とテクノロジー(3):環境と医療(自然環境と身体知)
  10. 近代国民国家秩序の誕生と非国家社会の変容
  11. 非国家の視点からグローバル・イシューをみる(1):移民と難民
  12. 非国家の視点からグローバル・イシューをみる(2):ジェンダー&セクシュアリティ
  13. 非国家の視点からグローバル・イシューをみる(3):障がい
  14. 総括

教科書

とくになし。授業中に資料を配布する。

    参考書

    書籍情報はありません。

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