アジア文化遺産研究
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS55600
コース情報
担当教員: 丸井 雅子
単位数: 2
年度: 2024
学期: 秋学期
曜限: 月1
形式: 対面授業
レベル: 300
アクティブラーニング: なし
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
詳細情報
概要
【成績評価に関わる授業の概要】 1.リアクションペーパー(各回授業終了前の10分程度で書き終える分量/ただし9回目のみ1,000字程度) 2.期末レポート(3,000字程度/Moodleへデータ提出)/期末レポートの提出は必須です。ただし,毎回のリアクションペーパーを提出せずに期末レポートのみ提出しても成績は評価しません。 【授業概要】 この授業では,東南アジアにおいて史跡・遺跡などが文化遺産としての価値を見出され始めた近・現代の歴史までさかのぼり,植民地期を経て現代に至るまでの変容の過程を学びます。また,世界遺産登録された文化遺産の現代社会における諸問題について,グローバルとローカルのそれぞれの側面から分析,理解します。 さらに,文化遺産研究分野における研究の問いの設定について,考えていきます。 【扱うトピック】 1.カンボジアの世界遺産:アンコール遺跡 アンコール遺跡が文化遺産として保存の対象となった歴史的経緯を学び,現代に至るまでの変容の過程と意義を理解します。上智大学は,アンコール遺跡の修復保存事業,考古発掘調査,そして文化遺産教育に長い実績を誇っています。担当教員自身の実践を通じて,皆さんに生きた世界遺産の実態を知ってもらいたいと考えています。時には批判的に,その活動を評価できればと思います。 2.ベトナムの世界遺産:タンロン遺跡とホイアン カンボジアとは異なる歴史的背景及び政治体制下の世界遺産がもつ問題点を学び,その地固有性や,普遍性などを理解します。 3.シンガポールの戦争遺産:アジア太平洋戦争に関する史跡,博物館等
目標
1.文化遺産全般をめぐる現代社会の諸問題について関心を深めることができるようになる。 2.現代のみならず,文化遺産及びその地域の歴史的な経緯を理解する。 3.文化遺産研究における,自らの問い(リサーチ・クエスチョン)を見出すことができるようになる。
授業外の学習
1.予習・復習に授業配布資料を活用すること。(20分) 2.授業に関連する文献,施設,インターネットサイト,研究会等を紹介します。アジアの文化遺産への幅広い興味と理解を深めるため,積極的にそれら情報を活用してくれることを希望します。(50分) 3.ほか:レポート作成等(120分)
所要時間: 190分以上
スケジュール
- ① オリエンテーション ・課題及び試験についての説明 *授業の進め方詳細は,1回目授業で詳しく説明するので,必ず受講してください。 ② 文化遺産の定義
- 日本の文化財保護
- 世界遺産条約
- カンボジア:世界遺産アンコール1
- カンボジア2
- カンボジア3
- ベトナム1:ミーソン遺跡
- ベトナム2:タンロン遺跡
- ベトナム3:ホイアンと日本町
- 東南アジアの近現代史(概説)
- シンガポール1:博物館からみるシンガポールの文化遺産
- シンガポール2:戦争遺産
- シンガポール3:生活文化の記憶と現代アート
- 総括:ASEANによる文化遺産保護の取り組み
教科書
初回授業時までに参考文献リストを配布します。できるだけ,電子版で公開されているものを一覧化するつもりです。
参考書
書籍情報はありません。