南アジア社会経済論
総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)
BGS55500
コース情報
担当教員: 日下部 尚徳
単位数: 2
年度: 2024
学期: 春学期
曜限: 金1
形式: 対面授業+オンライン授業(オンデマンド授業,同時双方向型授業(Zoomなど)) /Alternating face-to-face & A
レベル: 300
アクティブラーニング: あり
他学部履修: 可
評価方法
リアクションペーパー
レポート
授業内期末試験
授業期間中
その他
本講義は,講義形式の授業を通じて南アジア社会への理解を深めると同時に,ワークショップ(参加型学習)を通じて,自ら考える力を養うことを目的としています。そのため,授業への積極的な参加と,ワークショップでの発言の度合いも評価の対象となります。レポートの判定基準は以下のとおりです。 1,南アジア社会経済に関する適切な問題設定がなされている 2,設定した問題の背景を説明している 3,設定した問題に対してどのような課題がこれまで明らかになっているのかを具体的に例示できる 4,その解決策について,既存の学説がどのように述べているのかを挙げることができる 5,既存の意見を踏まえた上で,自分の考察を述べることができる
詳細情報
概要
本講義では,南アジア地域の社会構造と経済動向に関する理解を深めることを通じて,文化の根底にある価値観の多様性を学びます。 南アジアは,アフガニスタン,バングラデシュ,ブータン,インド,モルディヴ,ネパール,パキスタン,スリランカの8つの国家群によって構成される地域を指します。南アジアの人口は15億人を超えており,世界人口の5分の1以上がこの地域で暮らしています。 講義では,南アジア地域がかかえる貧困や紛争などの社会的課題とともに,今後日本との関係が深まっていくことが予想される同地域に住む人びとが置かれている社会的状況について学びます。 講義は,講義形式の授業を通じて南アジア社会経済への理解を深めると同時に,ワークショップ(参加型学習)を通じて,南アジア社会と我々の社会の関連性を自ら考える力を養うことを目的としています。教材としてパワーポイントや映像などの視聴覚教材を多用し,視覚的な学習効果も狙う形式とします。
目標
1,南アジア地域の社会構造と経済動向に関する理解を深める 2,南アジアにおける貧困や紛争などの社会的課題を構造的に理解する 3,南アジア社会と日本社会の関わりを自らの言葉で具体的に論じられるようになる
授業外の学習
1,授業内で指示した文献や資料を事前に読んでおくこと 2,講義に関連する新聞記事のスクラップをおこなうこと 3,授業終了時に示す課題についてレポートを作成すること 4,次回の授業範囲を予習し,専門用語の意味等の理解をしておくこと
所要時間: 授業 1 回あたり 190 分以上
スケジュール
- 南アジア社会経済の学び方
- 世界の中の南アジア
- 南アジアの社会構造:宗教・民族の視点
- 南アジアの経済事情:インド・バングラデシュの経済状況
- 南アジアの政治構造:インド・バングラデシュの選挙制度
- 映像から考える南アジア① -ワークショップ:映像にみる南アジアの宗教・貧困・紛争-
- 映像から考える南アジア② -ワークショップ:映像にみる南アジアの宗教・貧困・紛争-
- 南アジアの紛争課題:バングラデシュの民族紛争から考える平和構築
- 南アジアの難民問題:ロヒンギャ難民問題
- 南アジア社会各論①:バングラデシュの歴史と文化
- 南アジア社会各論②:バングラデシュの経済発展
- 南アジア社会各論③:バングラデシュの貧困課題:児童労働の視点から
- 南アジアと開発援助① -援助の実験場としてのバングラデシュ:参加型開発とマイクロクレジット-
- 南アジアと開発援助② -援助の実験場としてのバングラデシュ:ソーシャルビジネスと多国籍企業-
教科書
教科書は毎回の小レポート作成に使用します。
バングラデシュを知るための66章【第3版】 (エリア・スタディーズ32)
著者: 大橋 正明 (著, 編集), 村山 真弓 (著, 編集), 日下部 尚徳 (著, 編集), 安達 淳哉 (著, 編集)
出版社: 2017年
参考書
書籍情報はありません。