アメリカ研究

総合グローバル学部 - 総合グローバル学科(教授言語:日本語)

BGS53200

コース情報

担当教員: 前嶋 和弘

単位数: 2

年度: 2024

学期: 春学期

曜限: 火2

形式: オンデマンド授業+同時双方向型授業(Zoomなど)

レベル: 300

アクティブラーニング: あり

他学部履修:

評価方法

授業参加

25%

レポート

35%

授業内期末試験

授業期間中

40%

その他

「授業への貢献度」+「2回のレポート」+「試験」 ・授業への貢献度(25%):出席回数ではなく,リアクションペーパーや発言,授業態度などを総合的に評価する。 ・レポート(35%):3000字程度X計2回(内容は授業内で指示する) ・試験(40%):2つのレポート合格者のみ受験可能,授業の全範囲,論述式。 *もし初回の授業で大人数となってしまった場合,レポートの回数を3回に増やしたり,小テストを定期的に加えていく可能性もあるため,上記の割合は変わってくる

25%

詳細情報

概要

この授業ではアメリカ政治の背景にある歴史・文化・社会についての包括的な理解を目指す。特に,アメリカの民主主義的な発展や国家観,社会の変化の変遷について,検証する。具体的には様々なテーマを選び,争点,歴史的な変遷と変化,今後の動向などに焦点を置き,アメリカ政治の中での位置づけを確認する。特に第二次大戦後の時代には重点を置くほか,常に現在のアメリカの政治との関連という観点からふりかえることを心がける。人種・エスニシティ,宗教,地理的な多様性などのアメリカという社会の特徴と政治との関連の位置づけにも注意を払うほか,マスメディアの影響などについても言及する。アメリカの政治を理解するとともに,日本との比較の視点も失わず,「アメリカ政治を研究することで日本の政治を知る」ことも目指している。「アメリカ政治外交1,2」などのアメリカ政治の基礎を学んだ上での応用の科目として位置付けている。未履修の場合,「アメリカ政治外交1」との同時履修を含め,自らアメリカ政治を学んでいく必要がある。

目標

アメリカの政治社会とその発展について深く理解し,世界を見つめる自分自身の視座を確立するとともに,画一的な「反米論」「親米論」を超えたアメリカを分析する能力を養う。 「講義」というよりも準演習的な内容であり,毎回のリアクションペーパーなどを通じ,教員と学生,学生相互が双方向で意見を交わす。学生の積極的な参加が大前提として求められている。 *「クラスは学生の皆さんが造るもの」だと思っています。 *できるだけ双方向の授業にするため,学生数を限定したい。真剣な学生を優先したいため,受講を迷っている場合には受講を見送ってほしい。また,もし初回の授業で大人数となってしまった場合,レポートの回数を3回に増やしたり,小テストを定期的に加えていく可能性もある。

授業外の学習

自分自身で文献を選び,読み進める。また,「アメリカとは何か」を常に意識し,自分なりの問いを立て,それを解決するために授業を利用してほしい(リアクションペーパーなどを通じた学生との双方向のやり取りは常に確保する)。予習90分,復習100分程度。

所要時間: 190 分以上

スケジュール

  1. 建国の理想と憲法:自由主義,民主主義,権力分散
  2. 民主主義の変遷
  3. 奴隷制,南北戦争
  4. 革新主義と第三政党
  5. ニューディールと政党再編成
  6. 銃規制
  7. 公民権運動の時代とベトナム戦争
  8. ウォーターゲート事件と政治不信
  9. 保守革命と宗教保守
  10. ヘイトクライム
  11. 「キャンセルカルチャー」という批判
  12. 選挙の専門化
  13. 分極化の時代
  14. レポートとその講評,および授業との関連事項の確認

教科書

授業中に説明する。

    参考書

    ・前嶋和弘『キャンセルカルチャー:アメリカ貶めあう社会』(小学館。2022) ・岡山裕,前嶋和弘『アメリカ政治』(有斐閣 2023)など ・前嶋和弘『アメリカ政治とメディア:政治のインフラから政治の主役になるマスメディア』(北樹出版,2011年) ・前嶋和弘,山脇岳志,津山恵子編『現代アメリカ政治とメディア』(東洋経済新報社,2019)

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